特集 再生可能エネルギーがもたらす機械の電動化
先進エクセルギー・パワー研究会とエクセルギー電池
先進エクセルギー・パワー研究会設立の背景・目的
地球温暖化対策として、電力供給源に再エネ・蓄電池・燃料電池などを使い、負荷にも蓄電池を中心とした省エネルギー化をおこなうことが急務の課題となっている。エネルギー供給方法の変化や新たな市場構築に向け電力システム制度改革が進む中で、電力ビジネスは今後確実に大きく変革していくと考えられる。
また、エネルギー自給率の低迷、世界的な温室効果ガスの削減を踏まえると、省エネルギー社会を実現させる技術開発およびその技術を製品またはシステムとして展開させていくことが必要である。
先進エクセルギー・パワー研究会(以下、先進EP研究会)は水素技術を応用した新型電池であるエクセルギー電池(エクセルギー・パワー・システムズ(株)の登録商標)を利用して、フローティングや高速充放電特性などにより再エネの導入と省エネに役に立つ技術やビジネスを検討することにした。
2019年12月1日現在、参加企業数51社、会員数124名で活動している。
活動内容
先進EP研究会の具体的な活動
先進EP研究会は1年間の活動を基本としており、参加企業は民生部会、宇宙未来部会、電力部会のいずれかの部会に所属し、部会毎に活動している。2019年3月28日の電力部会報告会を皮切りに、これまでに4回の報告会が行われ、研究会の活動を取りまとめる最終報告会を2019年12月12日に予定している。1年間の活動概要について図1に示す。
また、これまでの活動内容(STEP1からSTEP3)を以下に紹介する。
キーワード:再生可能エネルギーがもたらす機械の電動化
表紙の説明:1931 年に米国のブラットフォード社で製造されたベルト掛け段車式普通旋盤の主軸台の換え歯 車装置部分である。当時は、段車の 付いた主軸端に小歯車を装着し、1、2段減速し、その都度、換え歯車表 を見て歯車を掛け替えて、送り速度 やねじのピッチを換え作業した。
表紙写真 北原一宏
撮影地協力 日本工業大学 工業技術博物館