研究ストーリー
粘弾性と粘塑性をあわせてみよう
2018年度 日本機械学会賞(論文)
「変形勾配の粘塑性・粘弾性乗算分解による熱可塑性樹脂のレオロジー的構成則」
松原 成志朗、寺田 賢二郎
DOI: 10.1299/transjsme.16-00060
このたびは日本機械学会賞(論文)を頂き、誠に光栄と存じます。本研究は、修士2年の当時、繊維強化熱可塑性樹脂に対する数値解析手法の開発を自身のライフワークにしようと考えていたなかで、「まずは母材の材料挙動をしっかりと評価できる材料構成則を開発してみては?」と指導教員から助言を受けたことがキッカケでした。ただ、研究開始当初は、材料構成則や高分子材料の知識が皆無に等しく、関係する研究の歴史的経緯や、トレンドを調査することで手一杯でした。
キーワード:研究ストーリー
表紙写真 北原一宏
撮影地協力 日本工業大学 工業技術博物館
表紙の説明: これは、1955年頃まで町工場で使われていたベルト掛け段車式の普通旋盤用の換え歯車である。今は電動機が付いた全歯車式であり、レバーやダイアルを操作するだけで簡単に送り速度やねじのピッチを換えることができるが、当時は表を見て、その都度、歯車を付け替える必要があった。