特集 機械・インフラの健全性評価の現状と展開
化学プラントにおける設備の健全性評価の現状
はじめに
化学プラントにおいては、安全・安定操業に加えて、設備の経年化への対応、震災対策などで、高精度の検査・評価技術を用いた健全性評価が試みられているが、近年は、IoT、ビッグデータ解析、AIなどの技術の適用によりさらなる高度化が図られている。
今回、これらの技術の開発および適用状況について、配管の断熱下外面腐食の検査、動機器の振動測定・解析システム、低速軸受の振動診断手法の検討事例を用いて紹介する。
技術検討組織について
SSMTグループと技術グループ
キーワード:機械・インフラの健全性評価の現状と展開
表紙写真 北原一宏
撮影地協力 日本工業大学 工業技術博物館
表紙の説明: これは、1955年頃まで町工場で使われていたベルト掛け段車式の普通旋盤用の換え歯車である。今は電動機が付いた全歯車式であり、レバーやダイアルを操作するだけで簡単に送り速度やねじのピッチを換えることができるが、当時は表を見て、その都度、歯車を付け替える必要があった。