特集 機械・インフラの健全性評価の現状と展開
「機械・インフラの健全性評価の現状と展開」 特集に寄せて
はじめに
2019年の新語・流行語の年間大賞に「One Team(ワンチーム)」が選ばれた。この言葉はラグビーW杯での日本代表のスローガンであり、個性豊かな選手たちが世界一を目指して結束し、海外の強豪と互角に渡り合った姿は記憶に新しい。日本代表が予選4連勝で初のベスト8入りという快挙を成し遂げた要因の一つは、彼らがラグビーの神髄である「one for all, all for one(全員がそれぞれの役割を果たすことで一つの目的が達成される)」をまさに実践できたということだろう。ワンチームになることで何らかのブレークスルーがもたらされることを今回の日本代表は実証してくれたように思う。
キーワード:機械・インフラの健全性評価の現状と展開
表紙写真 北原一宏
撮影地協力 日本工業大学 工業技術博物館
表紙の説明: これは、1955年頃まで町工場で使われていたベルト掛け段車式の普通旋盤用の換え歯車である。今は電動機が付いた全歯車式であり、レバーやダイアルを操作するだけで簡単に送り速度やねじのピッチを換えることができるが、当時は表を見て、その都度、歯車を付け替える必要があった。