人と機械の新しい関係
モノ作り自体を価値とする場を維持するために模索を続けるMaker Faire
取材・文 森山 和道 http://moriyama.com/
(株)オライリー・ジャパンが主催する「Maker Faire Tokyo 2019」が8月3日~4日に行われた。ロボットや宇宙、プロから在野、大学の研究室や学生たちまで多くの人たちが思い思いのモノを出展するイベントだ。いま、一つの曲がり角を迎えている場をここでも紹介したい。
■人の繋がりを豊かにするメイカーフェア
「Maker Faire(メイカーフェア)」というイベントを、あるいは「メイカームーブメント」という言葉はご存知だろうか。一言でいえばメイカーフェアは、ものづくりが好きな人たちの集まりである。かなり大掛かりな機械やロケット、電子工作から手芸やバイオ系に至るまで、あらゆる意味で何かを作ることを愛する人たちが集い、ある種カオスな空間となっている。出展されているものは本当にさまざまなのだが、出展者たちに共通するのは、自分が好きなものは自分で作る「DIY」の精神だ。
トーストや目玉焼きを作る自動朝食ロボット「ロレイン」
キーワード:人と機械の新しい関係
【表紙の絵】
おともだちロボット
西岡 紗季 さん(当時4歳)
色々な生き物や自然とおともだちになって、お話ができるロボットです。頭についているアンテナを使って、お花さん、草さん、滑り台さん、太陽さん、雲さんたちとお話ができて、直ぐに仲良くなってハートがたくさん出てくるロボットです。これでみんな自然と仲良くできるとおもいます。