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2019/9 Vol.122

【表紙の絵】
どこでも本棚ロボット
橘 佑樹 くん(当時7歳)

調べたい事がある時などに、近くに来て、ロボットに言うと、ぴったりの本を選んで、ロボットの本棚から出して渡してくれる。
足は折りたたむことができ、車りん(コマ)で移動することもできます。
目から映像を出して確認することもできる。

バックナンバー

特集 機械工学とインフォマティクス

設計情報学の現状

千葉 一永(電気通信大学)・梅田 裕平・濱田 直希〔(株)富士通研究所〕

近年実設計に応用されつつある最適化だが、多目的最適化による獲得物は最適解群である(注1)。当初、最適解群に対する後処理としての役割を担う道具だったデータマイニングは、不十分な最適化計算(注2)に対する補間やフィードバックの役割も果たせる可能性が見出され、相補関係にあることが判った(1)。最適化が導出する解空間は、問題定義に支配されることに鑑みれば、問題定義・最適化・データマイニングは切っても切り離せないシステムである。これらが三位一体であることを明示し、また、各論では見えてこない新たな設計方法論の世界を探索するため、設計情報学(2)と名付け運用することにした。

さらに、近年の情報科学の発展により、後処理として入力データセットに潜む設計情報を抽出し、明文化する役割を担うデータマイニングに代わり、抽出のみならず予測される設計情報の創出までを行う(3)役割としてデータ解析を盛り込んだシステムに昇華した(注3)。システムの全貌をまとめると以下のようになる。

1.問題定義
・ 設計要求(目的関数)
・ 設計(説明)変数
・ 制約条件

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