貴方の英語は大丈夫? よくある間違い教えます。
第8回 人名は、図表は、物理法則は? わかっているようでわからない大文字・小文字の話
たとえ編集者や査読者が、科学的な正しさとはあまり関係なさそうな「細かいところ」まで気にする、指摘するタイプではなかったとしても、細部にまで気を遣って書かれた論文はやはり印象が良いものです。
今回ご紹介するのは、科学論文での大文字と小文字の使い分けです。タイトルを決める時、図や表にキャプション、凡例を加える時、2語目以降の単語の最初の文字を大文字にすべきかどうか迷ったことはありませんか?2語目以降の単語が接続詞や冠詞の場合はどうでしょう?論文全体の読みやすさと統一感を高める、文体規則をまとめました。
文と単語のルール1.文頭の単語は大文字で始める
文の一番初めの単語は、一部の例外を除いて大文字で始めます。引用符などで囲む場合も同様です。
例1 The QA engineer has been quoted as saying, “The main source of connector failure found in the analysis is seal deformation caused by pressures in excess of 1000 psi.”
(QAエンジニアは「分析で見つかったコネクタの破損の主な原因は、1000 psiを超える圧力によるシールの変形です」と述べた。) |
文のキャピタリゼーションについてはこれが全ての基本ですが、人名、化学名など、小文字で始まる単語が主語になる場合は注意が必要です。
キーワード:よくある間違い教えます
【表紙の絵】
れいにーうぉーくのぱたぱた
長谷川 遥 さん(当時6 歳)
雨の日にブルーになる気分や、ストレスで落ち込む現代の人たちの気分をいやしてくれるとっても自然のいいかおりのするスプレーをまきながらぱたぱた飛びながら空中散歩する人間をハッピーにする未来のマシーン