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2019/8 Vol.122

【表紙の絵】
れいにーうぉーくのぱたぱた
長谷川 遥 さん(当時6 歳)

雨の日にブルーになる気分や、ストレスで落ち込む現代の人たちの気分をいやしてくれるとっても自然のいいかおりのするスプレーをまきながらぱたぱた飛びながら空中散歩する人間をハッピーにする未来のマシーン

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特集 2019年度 年次大会

秋田県産業技術センター

秋田県産業技術センターの使命は、一貫して県内産業の振興を図ることです。この使命には、本県が抱える喫緊の課題である人口減少を抑制する解も含まれております。私が考える未来像は、本県で生まれ育った「全国トップレベルの学力を誇る秋田の若者」が、「世界から期待される事業を興し、いきいきと活躍する秋田」を築いていくことです。この未来解を得るプロセスの構築が今、重要と考えます。

多くの県内企業の皆様は、「産業を支える仕事」に携わっておられますが、今後、「人に貢献する事業」、「人や社会に役立つコアコンピタンスを持つ研究開発型企業」へとシフトチェンジする挑戦をしていただきたいと考えております。

このためには、当センターの研究員との共同研究を推奨いたします。これにより、人との出会いが生まれ、イノベーションの素地が形成されます。このような企業が顕在化することで、「秋田県内外の優れた若者」が、こうした県内企業への憧れを抱き共感し、門を叩くという「動機」が芽生えるものと期待しております。

また、当センターのコア技術移転に係る共同研究を通して、企業のコアコンピタンスを創造するエンジニア育成を図っており、デジタルエンジニア育成もその一環です。

その結果、企業における「課題」を「価値」に「変容」させることができ、顧客との深い信頼性も得られ、「企業価値の向上」が成されます。

当センターの研究シーズに基づき、県内企業群等との産学官連携により、病理診断支援機器を開発、上市し、県外企業の誘致にまで繋がった成功例もございます。

このように「求める人」と「与える人」が出会うことで、イノベーションは発動します。その入口として共同研究を通して得られる成果により、若者が憧れる挑戦的な企業が増加し、県内外の若者が本県に集い、人口減少の抑制に貢献する流れを作り上げたいと考えております。

このイノベーション発動のため、共に研究する仲間を求めています。一緒に新たな世界を目指して頑張りませんか?

 

秋田県産業技術センター 所 長 赤上 陽一

 

 

 


基本理念・ビジョン

秋田県産業技術センターは、四つの重点的な取り組みを推進しております。

①コア技術の高度化:あきたものづくり創生事業を通して、当センターが保有するコア技術をより高度化し、県内企業に提供します。

②共同研究:県内外の企業や大学等の研究機関と共同研究を積極的に行います。

③人材育成:デジタルものづくり設計技術者育成事業や出前講座の実施を通して、県内企業の人材育成を支援します。

④技術研究会活動:10の技術研究会活動を、県内外の企業や大学等の研究機関と行いながら、研究会と研究会を繋ぎ、人と人の出会いの場を提供し、人的交流を促進します。

戦略的な研究開発

秋田県の「ふるさと秋田元気創造プラン」に基づき、工業技術に係わる研究開発ポテンシャルを結集して県内企業の活性化、雇用拡大を目指します。

具体的には、秋田県が向かうべき産業として設定している五つの成長分野(自動車・航空機・新エネルギー関連・医療福祉関連・情報関連)を核に、研究開発活動を行います。

産業技術センターの要素技術から製品開発まで

企業様との共同研究を通してコア技術を高め製品化に展開している例を以下に示します。

マイクロ波帯EMCスキャナ

 

これらの取り組みに興味のある方は、お気軽にお問合せください。

 

お問合せ先:

秋田県産業技術センター 技術イノベーション部

TEL:018-862-3414 FAX:018-865-3949

E-mail:soudanshitu@rdc.pref.akita.jp

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