特集 2019年度 年次大会
基調講演・先端技術フォーラム・ワークショップ
社会的課題から先端技術まで、機械工学の“いま”を網羅
基調講演
9月9日(月)
9:00ー10:00 動力エネルギーシステム部門
・原子力リスク評価における機械工学の役割/植田 伸幸(電力中央研究所)
・原子力安全における確率論的リスク評価(PRA)の役割/高田 孝(JAEA)
10:00ー11:00 設計工学・システム部門
・協調工学と設計/伊藤 照明(徳島大学)
10:15ー11:15 流体工学部門
・気泡の流体工学的諸特性とその応用技術/齋藤 隆之(静岡大学)
13:00ー14:00 動力エネルギーシステム部門
・発電用設備規格−発展の経緯と現状、国際展開−/森下 正樹(JAEA)
13:00ー14:00 エンジンシステム部門
・エンジン研究の国際連携/森吉 泰生(千葉大学)
13:00ー14:00 情報・知能・精密機器部門
・MEMSデバイスのモデリングとエレクトレットMEMSの創成/橋口 原(静岡大学)
13:00ー17:00 交通・物流部門、機械力学・計測制御部門、技術と社会部門
・AI・自動運転技術が実現する未来社会/安井 裕司(本田技術研究所)
13:30ー14:30 ロボティクス・メカトロニクス部門
・フィールドロボティクスへの挑戦/村上 弘記(IHI)
9月10日(火)
9:00ー10:00 機素潤滑設計部門、ロボティクス・メカトロニクス部門
・コンピュータ援用システムの最前線:最新のソフトを使用すれば、どれほど容易にロボット等の設計が行えるか?/金 天海(岩手大学)
9:00ー10:00 機素潤滑設計部門、ロボティクス・メカトロニクス部門
・ソフトロボット学/鈴森 康一(東京工業大学)
13:00ー13:45 理事会
・少子高齢化社会を支えるテクノロジーの提案
・超高密度メディア情報を用いた情報環境医療の開発/本田 学(国立精神・神経医療研究センター)
13:30ー14:30 機素潤滑設計部門
・焼結金属歯車の強度に関する最近の研究動向/小出 隆夫(鳥取大学)
13:30ー14:30 マイクロ・ナノ工学部門
・今、MEMSで何が起こっているか/田中 秀治(東北大学)
13:30ー14:30 機械材料・材料加工部門、材料力学部門
・軽金属材料の圧縮変形挙動に関するひずみ速度と温度/小林 秀敏(大阪大学)
9月11日(水)
9:00ー10:00 流体工学部門
・流体機械と渦流れ現象/古川 雅人(九州大学)
13:30ー14:30 機械力学・計測制御部門、交通・物流部門
・秋田新幹線こまちE6系の開発について/白石 仁史(JR東日本)
先端技術フォーラム
9月9日(月)
9:00ー12:00 感性認知工学の新潮流とその可能性
1.講演
・感性認知工学の新潮流/綿貫 啓一(埼玉大学)
・感性のプリンキピアを目指して〜予測一致性に着目した知覚・感情の数理モデル/柳澤 秀吉(東京大学)
・将来のブレーキ開発における感性評価/椎窓 利博(エクォス・リサーチ)
・人に優しいLED照明システムの設計と感性評価/渡邉 陽一郎(朝日ラバー)
・絵画制作における「感性」の発動とその認知的分析について/小澤 基弘(埼玉大学)
・化粧品開発における感性認知/荒川 尚美(資生堂)
2.総合討論
13:00ー16:00 チタンの研究と実用の最前線
(1)チタン協会との連携:hcp分科会について/清水 憲一(名城大学)
(2)日本のチタン産業の現状と課題/木下 和宏(日本チタン協会)
(3)金属チタン研究の最前線/成島 尚之(東北大学)
(4)医療分野におけるチタン適用の最前線/鈴木 昭弘(大同特殊鋼)
(5)エネルギー分野におけるチタン適用の最前線/逸見 義男(神戸製鋼所)
(6)建築分野におけるチタン適用の最前線/木村 欽一(日本製鉄)
13:30ー16:00 M&P最前線2019
(1)M&P部門ロードマップ2019版/中尾 航(横浜国立大学)
(2)エネルギー吸収部材としてのハニカム構造の圧潰挙動に影響する因子の検討/楳田 努(大阪府立大学)
(3) SiC繊維強化複合材料の試作と力学特性評価/青木卓(JAXA)
(4)層間メッシュ層導入によるFRPおよびFMLのVaRTM樹脂含浸時間の短縮と層間高靱性化/中谷 隼人(大阪市立大学)
13:30ー16:30 5G・IoT時代のキカイ(理事会企画)
司会&パネル討論コーディネーター:松日楽 信人(芝浦工業大学)
基調講演:移動通信の未来/大槻 知明(慶応義塾大学)
1.講演
≪災害・緊急時対応≫
・災害時の無線ネットワーク/新熊 亮一(京都大学)
・災害・緊急時におけるロボットの通信/羽田 靖史(工学院大学)
≪つながるモノづくり≫
・製造現場のデジタル化と無線通信の活用/板谷 聡子(情報通信研究機構)
・工作機械が目指すスマートメインテナンス/安藤 知治(オークマ)
≪自動運転の未来≫
・自動運転・運転支援における通信技術活用/森野 博章(芝浦工業大学)
・自動運転におけるヒューマンファクター/綿貫 啓一(埼玉大学)
2.総合討論:次世代通信技術がもたらすキカイの未来
・ パネル討論(講演者)
14:30ー17:00 RDE(Real Driving Emissions)
(1)リアルドライブエミッション(RDE)試験で何が変わるのか/鈴木 央一(千葉大学)
(2)日本における重量車実路排出ガス(PEMS)の計測法、評価法の課題について/南 利貴(いすゞ自動車)
(3)Hondaのエンジン環境技術への取り組み/浦田 泰弘(本田技術研究所)
(4)サスティナブル・モビリティ 燃費向上エンジンに対応する排気浄化システムの基本と今後の開発方向/竹島 伸一(トヨタ自動車)
(5)直噴ガソリンエンジンのPM生成メカニズムの解明およびPN低減技術に関する研究/今岡 佳宏(日産自動車)
9月10日(火)
9:00ー11:30 弾塑性解析を用いた原子力配管の合理的かつ安全な耐震設計実用化に向けて
(1)再稼動に向けた耐震安全性向上対策の現状(PWRの例)/前川 晃(関西電力)
(2)再稼動に向けた耐震安全性向上対策の現状(BWRの例)/田村 伊知郎(中国電力)
(3)弾塑性応答解析とひずみ基準による配管耐震設計に関する事例規格/森下 正樹(JAEA)
(4)弾塑性応答解析の標準的手法に関するガイドライン/大谷 章仁(IHI)
(5)事例規格とガイドラインの具体的適用事例と留意点/大谷 章仁(IHI)
(6)事例規格の高度化に向けた課題とタスクの取り組み/中村 いずみ(防災科研)
9:00ー12:00 企業から見た材料力学、機械材料・材料加工学応用技術の最前線
(1)ジルコニア構造体の作製と応用分野/武藤 光(アダマンド並木精密宝石)
(2)カーボンファイバーコンポジットケーブル/山下 弘展(東京製綱インターナショナル)
(3)熱硬化性樹脂成形材料の自動車部品へ適用事例と今後について/小泉 浩二(住友ベークライト)
(4)高温材料・構造の強度研究への取組み/猪狩 敏秀(三菱重工)
(5)実稼働情報を信頼性設計・保守に活用する風車のIoTアナリティクス/竹田 憲生(日立)
9:30ー12:00 高性能科学観測にむけた高精度構造・材料の研究開発
(1)高精度変位計測装置の気球実験による実証について/石村 康生(早稲田大学)
(2)格子投影法によるさまざまな宇宙構造物の形状・変形計測/岸本 直子(摂南大学)
(3)構造が持つ不確定性を考慮した伸展式光学架台の展開再現性解析/権 陽弥(大阪府立大学)
(4)圧電素子の衝撃試験/波多 英寛(熊本大学)
(5)スマート構造システムを用いた高精度宇宙構造システムの実現に向けて/田中 宏明(防衛大学)
10:00ー12:00 コンピュータ援用システムの最前線:最新のソフトを使用すれば、どれほど容易にロボット等の設計が行えるか?
(1)CNC工作機械をモチーフとするFA精密メカトロニクスのシステムレベルモデリング/遠山 聡一(サイバネットシステム)
(2)CADソフトがもたらす機械設計と現実のギャップ/梶原 昌治(ソリッドワークス・ジャパン)
(3)AIやHPCなど最新技術を活用した新しい設計プロセス/芸林盾(PTCジャパン)
10:45ー14:45 Society5.0を支える人と人工物システム・サービスの計算情報科学基盤創成へ向けて
(1)Society5.0を支える人と人工物システム・サービスの計算情報科学基盤とは/平野 徹(ダイキン情報システム)
(2)構造・機能・ユーザ体験のモデルに基づく設計/村上 存(東京大学)
(3)風力発電設備のデータ駆動型異常検知技術による診断支援への転移学習の適用/村川 正宏(産業技術総合研究所)
(4)デジタル価値付加型シミュレーション 〜デジタルの海からのモデル創発は可能か?〜/奥田 洋司(東京大学)
(5) Society5.0を支える計算情報科学基盤の課題と期待/佐々木 直哉(日立)
(6)パネル・ディスカッション:『IoT、AI時代に人間中心の社会(Society5.0)を実現するための産官学連携とは?』
12:15ー14:45 歯車要素における材料多様性の動向
(1) 歯車の高強度化手法(歯車の高強度窒化)/梅澤 修(横浜国立大学)
(2)プラスチック材料の既存技術/加田 雅博(ポリプラスチックス)
(3)金属射出成形歯車/西籔 和明(近畿大学)
(4)CNN歯車/山本 顕弘(モリマシナリー)
12:15ー14:45 ソフトロボット学
(1)しなやかな身体を設計する–弾性を持つ体幹–/新山 龍馬(東京大学)
(2)しなやかな動きを創る–変形自在の太陽電池–/福田 憲二郎(理化学研究所)
(3)しなやかな知能を育てる–ソフトロボットにおけるフィジカルリザーバコンピューティング–/中嶋 浩平(東京大学)
(4)化学反応が創るソフトロボットのモーション/前田 真吾(芝浦工業大学)
(5)生物現象が操るソフトロボットのダイナミクス/伊藤 浩史(九州大学)
12:45ー14:45 蒸気流計測の高度化に関する研究会
(1)研究会活動報告/梅沢 修一(東京電力HD)
(2)リングヒータを用いた管外式流量計に関する数値シミュレーション/梅沢 修一(東京電力HD)
(3)大口径配管における湿り蒸気中でのクランプオン型超音波流量計の指示値特性の評価/内山 雄太(電力中央研究所)
(4)小口径のクランプオン型超音波流量計による湿り蒸気流量の計測/舩木 達也(産業技術総合研究所)
(5)蒸気流量計測における不確かさ評価の重要性/舩木 達也(産業技術総合研究所)
13:20ー14:40 未来へのブレークスルー 〜機械工学が支える日本の技術〜(理事会企画)
司会:広報情報理事 松本 章吾(リコー)
・アクティブ振動制御装置を搭載した射出成形機用取出ロボットの開発 白崎 篤司(ユーシン精機)
・微粒化技術を適用した都市ガス熱量調整設備 林 謙年(JFEエンジニアリング)
・ 無人運転トラクタの開発 西 啓四郎(クボタ)
・アクティブ操舵制御による衝突回避支援システムの開発 (トヨタ自動車)
9月11日(水)
9:00ー12:00 鉄道車両の研究開発の最前線
1.台車構造の革新
(1)新世代鉄道車両用台車<efWING>/西村 武宏(川崎重工業)
(2)脱線しにくい台車の開発/鴨下 庄吾(鉄道総合技術研究所)
2.構体構造の進化
(1)ステンレス鋼製車体関連技術のイノベーション/及川 昌志(総合車両製作所)
(2)アルミ合金製鉄道車両構体/川崎 健(日立)
3.高速車両の新たな挑戦
(1)超電導リニア開発と中央新幹線/鳥居 昭彦(JR東海)
(2)次世代新幹線の開発と試験車両「ALFA-X」/浅野 浩二(JR東日本)
13:00ー17:15 車だけではない自動運転
(1)交通・物流機械の自動運転/高田 博(東京理科大学)
(2)自動車や災害対応ロボットを自動化するタフな知能化技術の開発/大野 和則(東北大学)
(3)鉄道の自動運転の世界的動向/篠田 憲幸(交通安全環境研究所)
(4)海洋大における自動運航船開発の現状/清水 悦郎(東京海洋大学)
ワークショップ
9月9日(月)
13:00ー14:00 産業考古学シリーズ
エレクトロニクスの発展とフェライトの進化/高川 建弥(TDK)
13:30ー16:30 IoT時代における産学連携のあり方と学会の役割(理事会企画)
司会&パネル討論コーディネーター:佐々木 直哉(日立製作所)
セッション1:IoT・サイバーフィジカルシステム(CPS)時代に向けた産学連携の取り組み事例
・ 特別講演:産学連携の先端事例“「つながる工場」研究分科会からのIVI設立へ”/西岡 靖之(IVI理事長、法政大学)
・スマートファクトリーにおける生産技術に関する研究分科会/松原 厚(京都大学)
・流れの数値解析と実験計測の双方向連携に関する研究分科会/村井 祐一(北海道大学)
・産業変革期の電子実装技術における信頼性設計と熱制御に関する研究分科会/池田 徹(鹿児島大学)
セッション2:地域から創生するIoT社会のものづくり
・秋田県における産官学連携活動の取り組みと事例/佐々木 信也(秋田県産業技術センター)
セッション3:総合討論「これからの時代の産学連携のあり方と学会の役割」
・日本機械学会における産学連携活動の新しい試み(協調領域技術懇談会の狙いと活動)/大野 耕作(日立製作所)
・パネル討論/佐々木 直哉、西岡 靖之、松原 厚、村井 祐一、池田 徹、佐々木信也、大野 耕作
14:15ー15:15 戦後の技術開発史を語る
秋田県の鉱山・製錬・リサイクルの変遷と世界トップを目指すDOWAのメタルリサイクル技術/川村 茂(秋田大学)
15:00ー16:30 流体工学部門プラズマアクチュエータ研究会:自由討論
15:00ー17:00 安全の基礎を考える
(1)安全構築の基礎について/福田 隆文(長岡技術科学大学)
(2)リスク低減に対する安全の立場とその証明性について/杉本 旭(NPO安全工学研究所)
(3)安全確認型インタロックシステムにおける安全機能(事故前の停止)の評価事例/中村 瑞穂(職業能力開発総合大学校)
15:30ー17:00 血流の視える化研究(血視研)〜流れで視る免疫染色 電界撹拌法による迅速免疫染色診断〜
(1)手術中に病気を視る迅速免疫染色入門/南條 博(秋田大学)
(2)電界砥粒制御技術が導く新たな医療機器開発/赤上 陽一(秋田県産業技術センター)
(3)迅速免疫染色装置 商品開発への取組/鈴木 洋一(秋田エプソン)
9月10日(火)
9:00ー11:30 EFDワークショップ混相流
(1)企業におけるEFDの事例紹介キャビテーションを例にとって/能見基彦(荏原製作所)
(2)気泡プルームの内部における物体まわりの流れ/内山 知実(名古屋大学)
(3)まだまだキャビテーション(とくに溶存気体の影響について)/渡邉 聡(九州大学)
9:00ー12:00 大学教員人材の採用・育成を考える
(1)大学の今昔と教員人材の採用・育成/中山 良一(工学院大学)
(2)東京農工大学におけるテニュアトラック制度による若手教員の採用と育成/村田 章(東京農工大学)
(3)海外ポスドク生活と成長の軌跡/関本 敦(大阪大学)
(4)大学における教員人材の育成:理工系私立大学/森本 喜隆(金沢工業大学)
(5)大学における教員人材の育成:研究大学/岸本 喜久雄(東京工業大学)
9:00ー14:45 マイクロ・ナノバイオ医療デバイス
(1)ソフト&ウェットマター工学と3Dゲルプリンティング/古川 英光(山形大学)
(2)マイクロシステムを用いた医療機器・ヘルスケア機器の開発/芳賀洋一(東北大学)
10:00ー12:00 2050年の社会像とそれを支えるものづくり
(1)2050年の機械工学及び機械技術者/大富 浩一(明治大学)
(2)2050RMワークショップ報告/野間口 大(大阪大学)
(3)アクチュエータ領域から見た2050RM/矢野 智昭(JAXA)
(4)パネルディスカッション:技術分野から見た2050RM/大富 浩一(明治大学)、野間口 大(大阪大学)、矢野 智昭(JAXA)、山崎 美稀(日立)、三田尾 眞司(豊田中央研究所)、有坂 寿洋(日立)
12:45ー14:45 日本循環器学会、日本機械学会ジョイントWS
(1)狭心症・認知症に対する血管新生療法の開発と臨床試験/進藤 智彦(東北大学)
(2)心室性不整脈治療を目的とした衝撃波カテーテルアブレーションシステムの開発−ブタ生体実験による検証−/諸沢 薦(東北大学)
(3)経済産業省における医療機器産業政策について/葭仲 潔(経済産業省)
9月11日(水)
13:30ー16:20 ディーゼル燃焼の相似性
(1)燃焼の相似理論と簡易噴霧燃焼モデルの実機合致性から見えるディーゼル燃焼のシンプル構造/近久 武美(北海道大学)
(2)エンジンサイズに対するディーゼル噴霧構造の相似則に関する考察/千田 二郎(同志社大学)
(3)ディーゼル燃焼の相似性に関する考察(確率過程論燃焼モデルを用いた検討)/堀部 直人(京都大学)
(4)ディーゼル燃焼のエンジンサイズ依存性/小橋 好(北海道大学)
2019年度年次大会 実行委員会
キーワード:年次大会2019
【表紙の絵】
れいにーうぉーくのぱたぱた
長谷川 遥 さん(当時6 歳)
雨の日にブルーになる気分や、ストレスで落ち込む現代の人たちの気分をいやしてくれるとっても自然のいいかおりのするスプレーをまきながらぱたぱた飛びながら空中散歩する人間をハッピーにする未来のマシーン