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2019/6 Vol.122

【表紙の絵】
ソーラーケータイじゅう電システム

石井 智悠 くん(当時8 歳)

この前あつかったので、ケータイがあっつくなっていたので「そのねつをうまくつかってじゅうでんできたらな。」と思ったのでこの絵を描きました。

バックナンバー

5G・IoT時代のキカイ <車だけではない自動運転の未来>

交通・物流機械の自動運転

須田 義大(東京大学)

はじめに

近年、自動車の自動運転の実現に向けた取り組みに社会が大きな関心を寄せるようになってきた。自動化の技術は、古くはメカニカルな自動制御に始まり、センシング技術、ITの進展、さらにはビッグデータを活用したAIの進化といった要素技術の進展とともに、実現に向けて急速に進展してきた。自動車では、安全に走行させるためには、環境認識や外乱への対応を、瞬時に行う必要があるため、他の交通システムに比べて実用化が遅れていたが、近年の進展により、一部の実用化が始まっている。

一方、地上を走行する車両としては、専用軌道を有する鉄道では、自動運転は多くの路線で既に実用化しており、ゴムタイヤ式の中量輸送システム(いわゆる新交通システム)においては、無人運転も実用化している。航空機におけるオートパイロットの歴史も古く、船舶における自動操縦も実用域に達している。本稿では、自動運転を実現させるためのエコシステムという観点から、技術的な課題、社会的な課題、そして自動化がもたらす社会的な意義について概観したい。

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