5G・IoT時代のキカイ <災害・緊急時・極限への対応>
スマートドローン実現に向けた取り組み
はじめに
無人航空機(以下、ドローン)の産業適用の拡大に向けて、目視外による自律飛行が重要な技術要素となるが、安全な自律航行の実現には、無線通信による遠隔制御・監視が不可欠である。飛行時のテレメトリー・周辺映像伝送として、4G/5Gなどの移動通信システムの活用が期待されており、2016年7月の実用化試験局の制度化以降、目視外飛行の実現に向けた各種の実証実験が行われている。
KDDIでは、4G/5Gネットワークを活用したドローンを「スマートドローン」と定義し、携帯周波数の上空エリア利用時の影響評価とともに、スマートドローンの実用化に向けた各種の研究開発を進めてきた。
本稿では、現在構築を進めているスマートドローンプラットホームの概要について述べるとともに、特に早期の実用化が期待されている災害・遭難救助分野への取り組みについて紹介する。
【表紙の絵】
ソーラーケータイじゅう電システム
石井 智悠 くん(当時8 歳)
この前あつかったので、ケータイがあっつくなっていたので「そのねつをうまくつかってじゅうでんできたらな。」と思ったのでこの絵を描きました。