技術のみちのり
新しい風を作れ!ルームエアコン革命 三菱電機(株)
世界初の新構造エアコン
2015年8月、三菱電機(株)は、約50年ぶりに構造を一新し、世界初の左右独立駆動する新型プロペラファン「パーソナルツインフロー」を搭載したルームエアコン(図1)を開発した。
図1 新構造のルームエアコン室内機(二つに分かれたフラップにより、左右に吹き分ける)
時代が迫った構造の見直し
三菱電機(株)は1954年に初めてエアコンを発売。1968年には、奥行きを取らない円筒型のラインフローファン(貫流ファン)を世界で初めて搭載したルームエアコンを発売した。この軽量で薄い壁掛け型の構造は狭い日本住宅にマッチしていたため、ルームエアコンの標準的なモデルとなった。この構造は改良を続けながら約50年も使われてきた。
近年は、省エネ性が重要視され、トップランナー方式の省エネ法(最も省エネ性能が優れている製品の性能以上に設定する)が制定されているため、エアコンの大型化が進んでいる。容積が大きいと、熱交換器が増やせるし、風路の圧力損失が減少するので、消費電力が下がるからだ。とは言え、ここ最近は技術の進歩が停滞し、省エネ性能はほとんど向上していない。大きくなりすぎて据え付けに制約が出ているケースもある。
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【表紙の絵】
二人のりいすロボット
木原 友里 さん(当時7歳)
おじいさんとおばあさんがのっていろいろなところに行けるイスロボット、シートベルトつき。下から足がでてそうじをしながらおもったところにいける。かいだんものぼれる。