特集 異材接合技術の最新動向
接着による異材接合の事例
接着の特徴と課題
接着接合は、金属、樹脂・ゴム、木材・紙、ガラス・セラミックス・石材・コンクリートなどを相互に簡単に接合できるという大きな特徴がある。しかし、接着は二つの材料の表面での分子間力による接合であり、共有結合や金属結合に比べると結合力は非常に弱く、単位面積当たりの接合強度は他の接合法に比べると低い。このため、接着部に大きな力や局所的な力が加わると壊れやすいという大きな欠点を有している。特に、異種材料の接着では、それぞれの部材および接着剤の線膨張係数をはじめとする諸物性が大きく異なるため、加熱硬化や使用中の温度変化で生じる熱応力による接着部の破壊や部品の変形が大きな課題であり、多くの技術開発のうえで実用化に至っている。
以下に、接着による異種材料接合の事例を述べる。
キーワード:巻頭企画
【表紙の絵】
二人のりいすロボット
木原 友里 さん(当時7歳)
おじいさんとおばあさんがのっていろいろなところに行けるイスロボット、シートベルトつき。下から足がでてそうじをしながらおもったところにいける。かいだんものぼれる。