日本機械学会サイト

目次に戻る

2019/4 Vol.122

【表紙の絵】
魚が空を飛べる「まく」をつけるそうち

山本 波璃 さん(当時9歳)

魚は水の中でしか、生活ができないけれど、 このそうちでまくの中に入ると、水の外で も生きていけます。そうすればいっしょに 魚たちと遊べます。

バックナンバー

My メカライフ

研究者は300 年後の夢を見るか?

この度、現在のキャリアに至る経緯に関して執筆の依頼を頂戴しました。私がどのようなことを考えながらここまで研究を続けてきて、今後どのような道を歩んでいきたいか、ご紹介させていただければと思います。

私は理科や算数が好きな、いわゆる理系の子供ではなく、実験よりも読書が好きでした。理系の学問を志す転機は、高校の科目から学び始めた物理が大好きになったことです。高校物理では、f=maから始まる古典物理と呼ばれる質点系の力学を最初に学びます。生活実感を伴う身の回りの出来事が、数式で表現できるという不思議な魅力に何度も感動を味わいました。それまでに学んだ数学の記号には何の意味もなかったものが、物理学での数学記号は「力」、「質量」のような、生活実感のあるものになります。そして得られる解は「確かにそうなりそう」と思えるものばかりです。その数式がどのように開発されたのか、だれが見つけたのか、興味を持つようになりました。大方300年以上前にアイザック・ニュートンがやりつくした学問ということは後に知りました。

会員ログイン

続きを読むには会員ログインが必要です。機械学会会員の方はこちらからログインしてください。

入会のご案内

パスワードをお忘れの方はこちら

キーワード: