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2019/3 Vol.122

【表紙の絵】
未来のファミリーレストラン

小原 芽莉 さん(当時10歳)

私の考えた機械は、これから起きるといわれている「食料危機」を乗り越えられる機械です。バクテリアの入っている機械に昆虫をいれると、バクテリアが昆虫をハンバーグやオムライス、カレーなどの味にします。色々な味になった物が穴からでてきます。最後に羽あり型ロボットが穴から落ちてきた物をお皿にならべてくれます。

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技術のみちのり

100年前の未到の加工技術への挑戦 三菱重工工作機械(株)

2017年度技術賞「内歯車新加工法の開発」

 

新たなスカイビング加工

2016年、三菱重工工作機械(株)は、内歯車の量産加工を実現する「三菱スーパースカイビング加工システム」を開発した図1)。

図1 内歯車を高速・高精度に加工できるスーパースカイビング盤「MSS300」

今、100年前の技術が注目されている

自動車産業ではEV化の推進により、遊星歯車減速機の需要が増え、内歯車の生産増加が予想されている。内歯車の製造工程は、施削→歯切り→熱処理→仕上げ研削だが、実際には仕上げ研削を行わない場合が多い。そのため、熱処理によるひずみの影響を軽減するために、高精度の歯切り加工が必要となる。現在、内歯車の歯切り加工には、主にギヤシェーパー加工とブローチ加工が使われているが、これらには一長一短がある。ギヤシェーパー加工は、ワーク形状による加工の制約はないが、加工時間が長く生産性が低い。ブローチ加工は加工時間が短いが、機械や工具の費用が高価だ。生産性と加工精度に優れ、低コストの加工方法はないのだろうか?

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