人と機械の新しい関係
加工機とロボットが融合し無人化セルへ。 そしてさらなる自動化の推進へ JIMTOF2018
〜環境変化に順応するため、ものづくりの仕組みを継続的に革新
取材・文 森山 和道 http://moriyama.com/
「第四次産業革命」という名の下でいま起きていることは、一言で言えば新たな自動化(オートメーション)である。そして、自動化推進の過程で副産物(あるいは主産物)として大量にデータが生み出され、これまでとは異なり、意図的にデータが蓄積・解析されることで、現場の詳細な把握と改善に用いられ始めている。さらに、繋がるデータは従来にはなかったサービスを生み出しつつある。「サービス」と「モノ」の距離は近づき、これまでは厳然と分離されていた境界は徐々に曖昧になりつつある。目の前の課題解決だけに囚われるのではなく、大きな流れを見据えつつ現場の改善に取り組まないと、外の巨大な変化についていけなくなってしまうだろう。
■加工機とロボットを融合させたオークマ
「ARMROID」
2年に1度開催されている日本国際工作機械見本市(JIMTOF)が2018年11月1日〜6日に東京ビッグサイトで開催された。出展者数は1,085社(前回比116社増)、5,524小間で、過去最多。今回は「つながり」で新たな付加価値を創造する「Connected Industries」をテーマとしていた。今回の特徴は大雑把にいうと金属積層造形の活用、ソフトウェアによる変位補正や制御技術による工作機の高度化、そして加工機とロボットの組み合わせである。加工機へのワークのローディング/アンローディングをロボットで行う。
THKインテックス(株)
2種類の協働ロボットの組み合わせ作業
キーワード:人と機械の新しい関係
【表紙の絵】
さがせ!タカラモノグラ
後藤 快 くん(当時7 歳)
タカラモノグラは化石や宝石をみつけるきかいです。
そうじゅうしているぼくは、きょうりゅうの化石やキラキラしている宝石をみつけようとわくわくしています。