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2019/2 Vol.122

【表紙の絵】
さがせ!タカラモノグラ
後藤 快 くん(当時7 歳)
タカラモノグラは化石や宝石をみつけるきかいです。
そうじゅうしているぼくは、きょうりゅうの化石やキラキラしている宝石をみつけようとわくわくしています。

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特集 二酸化炭素分離回収と貯留・固定および利用技術

CCS、CCUSのレビューと技術展望 ~コスト、量的寄与、リスクの観点から~

中垣 隆雄・Myers, Corey Adam(早稲田大学)

はじめに

CCS(CO2 Capture and Storage、貯留ではなく、固定化のSequestrationを用いることもある)あるいはそれにUtilizationを加えたCCUSと称される技術は、国連開発計画のSDGs(Sustainable Development Goals)やパリ協定の気温上昇抑制目標への実質的な寄与を目的としており、人為起源CO2の大気への放散量を低コストで大量に削減(望むらくはギガt/年のオーダー)することがミッションである。本稿ではCCS/CCUS技術を俯瞰的に整理し、コストや量的寄与に加え、技術の位置づけや起こりうるリスクについて概説する。最新の国内外の公開資料からCCS/CCUSの現状をまとめ、主にターゲットとなるCO2の集中排出源とCCS/CCUSを含む具体的な大気放散防止の技術的な経路を整理し、最後に不確実性やLCA(Life Cycle Assessment)評価の欠如に対する警鐘としてのさまざまな論説を紹介して閉じることとする。

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