名誉員から一言
企業の研究所と地方大学の経験から
若手研究者・技術者への教訓
オリンピックを目指す若者たちがいるように、科学技術の分野でもきらりと光る成果を目指す多くの若者がいる。自分の領域を確立することに努力し苦労している研究者・技術者の卵もいる。研究技術の方向性や仕事環境が不満で悩むこともあるだろう。筆者は、NTT研究所および鳥取大学で40年の間、情報ナノシステムの微小メカニズムの高機能化の研究開発を進めてきた(1) (2)。以下では、企業の研究所での研究開発と地方大学での研究教育の経験から得た教訓を示してみたい。
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【表紙の絵】
「素敵な薬を作る機械」
杉平 会利 さん(当時5歳)
私が薬剤師さんになったら、「素敵な薬を作る機械」を使って、患者さんの好きな色や形、好きな味や香りのする薬を作りたいです。虹色の薬を飲むと、心に虹が架かり晴れやかな気分になります。病気になったら素敵な薬を飲んで、心も体も元気になって欲しいです。