ドローンを活用した点検作業

少子高齢化に伴う労働人口の減少やインフラの老朽化など社会的課題が山積している。

これらの課題を解決するためにドローンの活用が期待されており、建設現場やインフラの高所作業の点検作業におけるドローンの活用が急速に進められている。

建設業界では今後数万人規模で人手が足りなくなるとされているうえに、経験者の高齢化に伴い現場作業のノウハウの継承も課題となっている。5年に一度の点検が義務づけられているインフラ点検においても、自治体ごとにスキルにバラツキがあり、老朽化が進む日本のインフラの安全性確保のうえでもICTを活用した点検業務の立ち上げが急務であると考える。図1に示すような、足場を組んだり、高所作業車を手配したり、ヘリコプターによる点検をしていた橋梁、船、ビル、風力発電、鉄塔、工場、送電線配電線、基地局、ダムなどあらゆるインフラ点検作業においてドローンの利用が検討されている。

図1　ドローンによる点検対象

ドローンによる点検作業

現状の点検作業をドローンによる点検作業に置き換える手順は、表1の通り。

表1　ドローンによる点検作業の効果