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2018/11 Vol.121

【表紙の絵】
地球アニマル保ごしせつ
村井 暁斗 くん
(当時10 歳)
動物を地球の中に入れてすみやすいようにしている。
またしょく物も入れているので定期的に水を外から、あたえる。
野生動植物をほごする。

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特集 空の産業革命―「飛行ロボット」としての次世代ドローン―

ドローンの広域運航を支えるモバイル通信

山田 武史・原 尚史〔(株)NTTドコモ〕

はじめに

昨今、働き方改革や各種業務コストの効率化、最適化の実現手段の一つとして、ドローンの活用が注目されている。特にドローンによる長距離物流サービスや、災害発生時などでの迅速な広域監視といった利用形態は、社会的意義のみならず一定の商業ニーズがあるものの、広域に渡ってドローンが安全に航行できるよう、常に遠隔で監視・制御を行う必要がある。

このようなドローンの広域運航においては通信手段として広域、高速、大容量の無線通信が必要となるが、携帯電話など既に陸上での移動通信において広く活用されているモバイル通信を活用するシナリオが検討されている。NTTドコモではドローンとの通信手段にLTEなどのモバイルネットワークを利用した「セルラードローン」について各種検証、国際標準化、研究開発を進めている。

ドローンにモバイル通信を活用するメリット

ドローンは常に地上と通信をしながら飛行するが、その通信は無線LANと同様に免許および登録を要しない無線局や画像伝送用に整備された周波数帯域を活用する場合が多い(1)。これに対し、ドローンに携帯電話などモバイル通信デバイスを搭載し活用する場合の主な利点を下記に示す。

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