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2018/10 Vol.121

A mine arms
菅原 紡宜 くん(当時11 歳)
深海の生物と共生して、生態の謎を解き、深海生物の不思議な力を集めて、地上で使える新しいエネルギーに変換できる機械。
地底からレアメタルを採掘したり、海底火山の調査から地震を予知することもできる機械。

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機械遺産のDNA

米国で生まれ日本で発展したステンレス車両の60年

米国からの技術導入に始まりステンレス車両大国へ発展

我が国は、北は稚内から南は鹿児島まで、沖縄県を除く46都道府県でステンレス車両が走っている、まさにステンレス車両大国である。ステンレス車両は、普通鋼製の車両に比べ、材料の高張力化や高耐候性を活かして車体の軽量化・無塗装化が可能で、それが省エネ化・省メンテナンス化に直結することから、在来線車両を中心に広く用いられている。

ステンレス車両の起源はアメリカBudd社にあり、同社から旧東急車輛(TCC)への技術移転(1958〜1985)により日本でも本格的な普及が始まる。その後、技術国産化開発(1978)によりアメリカ技術を越え、アメリカ技術ライセンスは終了、やがてアメリカでの生産が終了(1987)する。日本では、TCCから旧日本国有鉄道(JNR)への技術公開(1985)やJR東日本新津車両製作所(JRE新津)への技術移転(1995)により我が国のディファクト技術となり、現在のステンレス車両大国に至る(1)

日本におけるステンレス車両のルーツは、初のステンレス車両 東急(TKK)5200系(1958〜)と、初のオールステンレス車両 TKK7000系(1962〜)であり、機械遺産第51号図1に認定されている(2)(3)

図1 ステンレス鋼製車両 東急5200系と7000系(機械遺産第51号)

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