小特集 脳神経血管内治療に関する医工学連携研究
脳神経血管内治療のための定量的カテーテルシミュレーション
はじめに
脳神経血管内治療におけるガイドワイヤーやカテーテルの操作は、「押す」「引く」「ねじる」のみで、多関節の動きを要する手術と比較すると単純である。しかし、ガイドワイヤーとカテーテルと血管との間には多数の接点があり、それぞれの部位で接触力が生じるため、単純な操作でデバイスの複雑な挙動が引き起こる。
脳神経血管内治療の手技を習得するには、モニター画像を見て、手元に伝わる力を感じ、デバイスの挙動を憶えていく必要がある。また手技を指導するにも明確な理論に基づいて説明することはなかなか難しい。この課題を何とかしたいと考え、山口大学の森 浩二先生、九州工業大学の高嶋 一登先生とともに、ガイドワイヤー、カテーテルの挙動を数値化し、その理論を解明することを目的として、定量的カテーテルシミュレーションの研究を行っている。
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【表紙の絵】
いつでもどこでもプリンプリン
塚本 拓心 くん(当時5歳)
ぼくはプリンが大好きです。いつでもどこでも食べることができるように、プリンを作る機械を考えました。牛さんからミルクをもらって、鶏さんから卵をもらってプリンを作ります。メロンののったプリンいちごののったプリン…が出てきます。「いただきます。パクパク。」あ~うれしいな、しあわせだな。