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2018/7 Vol.121

【表紙の絵】
みんな健康マシン
袴田 怜知 くん(当時8歳)

この機械の名前は「エンストターミル」。どんな病気やケガでも必ず治します。スーパーコンピューター50台分の性能があり、原因不明の病気でも情報を入力すると、正確に原因と治療法を診断してくれます。レーザー、薬剤、その他様々な物質を放出して、病気やケガを完治させます。
みんなが絶対に健康になれるマシンです。

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特集 計算力学技術者認定事業15周年

熱流体解析と私

村井 孝行〔(株)パナソニックシステムネットワークス開発研究所〕

流体解析との出会い

私と熱流体解析との出会いは学生時代で、流体工学研究室にて恩師から凝固過程の動的な応答を数値解析的に求めるというテーマをいただいたことに始まる。数値解析の知識が足りていなかった私にとっては、大変高いハードルであったため、猛烈に勉強が必要であった。文献調査のために大学図書館に入り浸り、エラーばかりでちっとも動かないソルバーにうんざりしながらも熱中して取組んだ。寝るときもソルバーのソースが頭に浮かび、改善点を思いついては研究室まで戻ってトライする日々が続いたが、バグが取れて初めて計算が回りLogが出力されだした時の感激は今でも特別なものである。計算が回りだすと、再現できていない事象のモデル実装、計算速度向上の工夫、入出力の簡便さや使いまわし、可読性を考慮したソースの改編など、熱が冷めることはなかった。この時から熱流体解析の虜になっており、今も仕事で向合えていることは幸せなことであり、導いていただいた周囲の方々に深く感謝している。

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