特集 計算力学技術者認定事業15周年
振動分野の計算力学技術者認定
はじめに
2009年8月、夏の北海道を楽しむべく、北海道大学で開催された機械力学・計測制御部門講演会に参加し、講演発表を終えてほっとしたその日の懇親会の席でのことである。当時の部門運営委員数名から、計算力学技術者認定事業として、固体力学分野、熱流体力学分野に続いて、振動分野を立ち上げたいので、そのまとめ役をやってほしいとの依頼を受けた。これまでCAEの経験は少なく、またこの認定事業についての認識もわずかで、晴天の霹靂の出来事であり、お断りしたいと思った。しかし、この事業の準備のため数名の委員がすでに協力体制を固めているとのことで、依頼を断り切れなかった。その日からあっという間に9年が経過した。この間に、2012年の2級試験開始から、2013年には1級試験と初級試験、2014年には上級アナリスト試験がそれぞれ開始された。そして今年、第1回の振動分野認定者を対象に、認定後5年を経過した認定者に対する資格更新の審査が振動分野として初めて実施された。これでほぼ一通りの試験と審査が、振動分野として実施されたことになる。多くの委員の努力で、今日を迎えることができたことは、振動分野の事業委員会として誠にありがたく、また振動分野の立ち上げに携わってきた個人として、感慨深いものがある。
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【表紙の絵】
みんな健康マシン
袴田 怜知 くん(当時8歳)
この機械の名前は「エンストターミル」。どんな病気やケガでも必ず治します。スーパーコンピューター50台分の性能があり、原因不明の病気でも情報を入力すると、正確に原因と治療法を診断してくれます。レーザー、薬剤、その他様々な物質を放出して、病気やケガを完治させます。
みんなが絶対に健康になれるマシンです。