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2018/7 Vol.121

【表紙の絵】
みんな健康マシン
袴田 怜知 くん(当時8歳)

この機械の名前は「エンストターミル」。どんな病気やケガでも必ず治します。スーパーコンピューター50台分の性能があり、原因不明の病気でも情報を入力すると、正確に原因と治療法を診断してくれます。レーザー、薬剤、その他様々な物質を放出して、病気やケガを完治させます。
みんなが絶対に健康になれるマシンです。

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特集 計算力学技術者認定事業15周年

熱流体力学分野の計算力学技術者認定

店橋 護(東京工業大学)

はじめに

計算力学技術者の基準と認定のあり方については、2000年より本会計算力学部門の中で議論が開始され、2002年3月に当時の工学教育センターのもとに計算力学技術者基準と認定に関する検討委員会が設けられた。「固体力学分野の有限要素法解析技術者」について先行して検討が進められたが、当初から熱流体力学分野についても認定事業を設計する検討が行われていた。2003年に固体力学分野の有限要素解析技術者2級の認定事業が開始されたが、熱流体力学分野については、2004年4月にこの分野の計算力学技術者基準と認定に関する検討委員会が設置され、本格的な検討が始められた。熱流体力学分野の場合、解析方法だけでも有限体積法、有限差分法、有限要素法、スペクトル要素法などと異なる手法が採用された汎用ソフトが当時から提供されており、近年では格子ボルツマン法や粒子法などといった新たな解析方法を基盤とした汎用ソフトも開発されている。熱流体解析の適用範囲も極めて広範囲な産業分野に渡るため、計算力学技術者基準の設定には綿密な検討が必要とされた。このようなことから、固体力学分野の認定事業開始から遅れること2年、2005年度よりようやく熱流体力学分野の解析技術者を対象とした「計算力学技術者2級」の認定事業を開始するに至った。その後、熱流体力学分野の計算力学技術者1級は2007年度から、最上級レベルの「上級アナリスト」も2009年度から認定が開始された。本稿では、熱流体力学分野の計算力学技術者認定の概要を紹介する。

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