名誉員から一言
研究成果の世界への発信
「研究成果の世界への発信」の一例として筆者の経験を紹介したい。
筆者が論文を書き始めた48年前、機械学会の論文集に掲載されるのが一つのステータスであった。そのため、研究成果を英文雑誌に投稿するとなると、機械学会の英文誌が関の山でASMEへの投稿など大変に敷居が高かった。
ところが、今では状況が大きく変わり、海外の雑誌への投稿が評価されるようになった。筆者がそのことに気づかされたのは、シンガポール国立大学の友人から「インパクトファクターを知っているか?」と質問された20年以上も前のことである。それまでインパクトファクターを全く知らなかったが、大学でも徐々に話題に上るようになった。機械学会の編修理事を担当したとき、機械学会論文集にインパクトファクターが付くようにいろいろな方策を検討し一部実行したが、残念ながらインパクトファクターは付かなかった。
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【表紙の絵】
空気をきれいにする車
須藤 二葉 さん(当時5歳)
走っても空気をよごさずにきれいにしてくれるから走るとみんなにこにこになるよ。
本誌2017年7月号に、「空気をきれいにする車」のテストプロジェクトを掲載しています。
合わせてお読みいただければ幸いです。