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2018/3 Vol.121

【表紙の絵】
特しゅなラップでオゾンそうを守るきかい「地球守るくん」
澤田 明伸 くん(当時9歳)
今、地球の「オゾンそう」がはかいされてきています。うちゅうでもたえられるかこうがしてある特しゅなラップで地球をおおいます。その特しゅなラップは、太陽風やいん石やうちゅうゴミが地球に落ちてくるのをふせいでくれています。それに、「地球守るくん」の本体は木でできていて、本体を作るときにあまり二さん化炭そを出しません。あと、顔の表じょうを変えられるので面白いです。地球のオゾンそうがはかいされなければいいと思います。

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My メカライフ

ラーメンの残り汁の油からエンジン燃料をつくる

「ラーメンします。」現在の大学に着任した年、配属された卒研生4名に研究テーマを説明したところ、はじめに希望者が出たのがこのテーマです。研究の経緯やそれを通じた研究教育活動について触れたいと思います。

研究の経緯

初めて、単独の研究室を持つことになり、何を研究テーマとするか、異動前に助教として仕事をしていた滋賀県立大学 山根先生に相談をしたところ、「未利用廃油の燃料化」が候補の一つとなりました。先行研究もありましたが、不純物の除去、製法、コスト、エンジン性能など科学的な裏付けがまだ十分でなく、また装置もさほどなくとも取り掛かれるだろうという現実的な事情もあり、着任した年から始めました。

「とりあえず、ラーメンの残り汁をどこかでもらってそこから始めようか」と、学生が学内の食堂にお願いにまわって調達したり、また学生と一緒に学外にラーメンを食べに行って交渉したりと、見切り発車のところもありました。ただ、学生が研究の意図をよく理解し、自由きままにアイデアを出し、自発的に課題をこなしていく様子から、テーマ設定に間違いはないと感じていました。

夏休みに入る頃には、「油っぽいものがとれました」と報告があり、ほっとしたところ、秋口にせっかく回収した油を全て台無しにしてしまう失敗もあり、ひたすらラーメンを食べることになってしまいました。

しかし、最後にはバイオ燃料化できることまで示すことができ、卒研発表を終えたときには、研究室の片隅に残った数十種類のカップ麺のカップの山を皆で見て、一年間の労をねぎらいました。

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