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2017/12 Vol.120

【表紙の絵】
「オゾンホール修復飛行船O3-ZES21」
久保 竜希 くん(当時10 歳)
O3-ZES21( オーゼス21:O Zone Eco Ship 21 century)この機械は飛行船にオゾン発生装置を取り付けて、上空で飛行しながらオゾンを製造し、オゾンホールをふさぎます。燃料はいりません。晴れの日は屋根のソーラーパネルで、曇りや雨の日はプロペラと、オゾン発生装置のファンが回ることで電気を作れます。出発前に地上でCO2 を取り込んで、上空でO3 に変えて、放出します。O3-ZES21 の作ったオゾンのおかげでオゾンホールがなくなり、紫外線がさえぎられて、南極の生き物が大喜びしています。

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技術のみちのり

地球に優しい船は翼から泡を出す

北海道大学・明星大学・ランドエンジニアリング社

~ 2016年度技術賞「気液二相流のスマート制御に基づく船舶の乱流摩擦抵抗低減技術の実用化」~

Eco-friendly な船の開発

我が国の造船竣工量は世界第3 位であり、海外貿易の大部分で船舶輸送が利用されている。船舶の燃料消費の大部分(大型船舶では燃料の70% 以上)は、海水と船体との摩擦抵抗により発生するもので、この摩擦を低減できれば、燃費が向上し、CO2 排出量削減に大きく貢献することができる。

2015 年1 月、北海道大学・明星大学・ランドエンジニアリング社のチームは、翼から発生した泡で船の摩擦を低減する「乱流摩擦抵抗低減技術」を実用化した。これは、今も進化している三つの画期的な技術、「翼型気泡発生制御」「間欠的気泡発生制御」「気泡実効粘度計測」から成る。翼型気泡発生装置を搭載した実船試験では、約10%の省エネを達成した。この装置はすべての船に装着可能で、装置数が多いほど、省エネ効果が高くなるという。

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