機械遺産のDNA
油圧ショベル発展の先駆け UH03
図1 純国産油圧ショベル UH03 (機械遺産第48 号)
1965 年 運転質量8.7t エンジン出力36.7kW 定格圧力13.8MPa
始まりは一枚のカタログから- 開発の端緒
「欧米ではこんな機械があるらしい」日立の油圧ショベル開発の端緒は、当時の日立製作所建設機械部門(現日立建機(株)、以下当社)の設計部長が、訪問先の建設省から持ち帰った1 枚の油圧ショベルのカタログであった。お手本はその1 枚のカタログのみという状況下、構想開始から試作機完成まで、1 年半、その後、性能評価といじめ試験で1 年半、開発人員4 名による3 年の開発との記録がある。
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【表紙の絵】
「オゾンホール修復飛行船O3-ZES21」
久保 竜希 くん(当時10 歳)
O3-ZES21( オーゼス21:O Zone Eco Ship 21 century)この機械は飛行船にオゾン発生装置を取り付けて、上空で飛行しながらオゾンを製造し、オゾンホールをふさぎます。燃料はいりません。晴れの日は屋根のソーラーパネルで、曇りや雨の日はプロペラと、オゾン発生装置のファンが回ることで電気を作れます。出発前に地上でCO2 を取り込んで、上空でO3 に変えて、放出します。O3-ZES21 の作ったオゾンのおかげでオゾンホールがなくなり、紫外線がさえぎられて、南極の生き物が大喜びしています。