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2017/11 Vol.120

【表紙の絵】
「おばけたいじロボット」
白石 煌惺 ちゃん(当時7歳)
自分のお部屋で寝ようとすると、暗闇の中からおばけに見えてしまう服やクローゼットが出て来るのをビームでやっつけてくれるロボットが欲しいです。

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特集 考えるCAE:ものごとの本質を捉える1DCAE

材料選定法と1DCAE

山崎 美稀〔(株)日立製作所〕

はじめに

材料設計は機能性、環境性、経済性、および加工性など材料のさまざまな特性に関して、材料を収集・分析・検討して、目的に合う最適な材料を選択する一連の作業過程を意味する。一方、技術者が利用できる材料は160,000種類以上にのぼると言われている(1)。このおびただしい材料の中から目的に合う最適な材料を選択するためには、構造物に生じる現象を正確に把握し、構造物の機能を見通した材料の製作と、力学的、熱的、電気的、光学的、耐食性、加工・表面処理、コスト、流通特性を考慮した材料の選択を行う必要がある。

本稿では、材料設計の課題を示し、材料情報を含む機能のモデル化の必要性について述べる。また、材料選定を含む機械設計の過程について紹介する。さらに、構造物の目的に最も合う材料選択を可能にするために、材料の特性を把握しておくことの重要性について述べる。

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