エンジニアリング教育の達成度評価
第9回 テスト問題バンクの具体例(3)
(前号より続く)
5.製造・維持管理コストも考慮する課題
図Dは公開されている記述式問題例「風力発電」の問3である。前号に続いて再掲する図中の写真のように、風力発電に用いられる大型風車が3枚ブレードのプロペラ型である場合が多い理由について、機械工学的な観点から三つの根拠を挙げること、さらにそれらの根拠の間の相互の得失を考慮することを求めている。前問の風車の形状にも通じ、受験学生が日常使用している扇風機の羽根の数への連想も可能であるが、この問題は「風力発電」の設問の中でもっとも難易度が高く、流体力学や材料力学の観点からだけではなく、製造ならびに維持管理のためのコストなどの経済的観点からも考察する必要がある。
表Bはこの問3のルーブリックである。採点のポイントとして、ブレードの数が少ない場合のメリットと多い場合のメリットについて、経済性の評価も含めた候補を提示しており、それらに基づいて、3枚のブレード数が適していることを推察することを求めている。
キーワード:エンジニアリング教育の達成度評価
「ゴミをでんきにリサイクル」
鈴木 偲温 さん(当時8 歳)
このきかいは、どこのくにでもでるゴミを、わたしたちにとってとてもひつよう、でんきにかえるきかいです。せかいの大人たち子どもたちにゆたかな生かつを送ってほしいです。