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2017/8 Vol.120

未来型かかし「Farmer」ファーマー
村越 水 さん(当時 14 歳)
本来、鳥から農作物を守るために建てられた‘かかし’ですが、もっと有効に活用しようと考えました。
笠の先端にはスプリンクラーが設置され水を自動的に放出します。笠が回り、鈴を鳴らして農作物を熊や鳥か
ら守ります。
腕から提げられた取り外し可能な籠は、収穫した野菜の重さを測ることができます。
両腕の先端は防犯カメラで 360 度監視します。カメラはもちろん‘かかし’の胴体も回ります。
異常があれば口に模したスピーカーからサイレンが鳴ります。
‘かかし’の背中にあるボックスに生ゴミや抜いた雑草を入れてセットすると堆肥になって出てきます。
これらはコンピュータ機能で管理し、笠に設置された太陽光の電気により動きます。

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歴史資料館 ~我が国の近代化と学会~

第4回 明治の工業化を支えた H. ダイアー

機械學會名誉員第1号の授与

ヘンリー・ダイアー(Henry Dyer)は、1873年(明治6年)に工部省工学寮工学校(1877年に工部大学校)の初代都検(教頭・英国側ではprincipalと理解)になるために、イギリスから「お雇い」として招かれた。そして1882年まで9年間で、日本の工学技術教育の礎を築き、「我が国近代科学技術教育の父」として称えられている。機械学会は、1897年(明治30年)の設立後まもなく、1899年7月16日の正員会において、彼と彼の後任教師C.D. ウェストに最初の「機械学会名誉員」の称号を授与した。彼はイギリスに帰国してから約20年後の1904年に、日本滞在中の出来事や、英国グラスゴーでの日本研究を集大成した「大日本(DAI NIPPON)」をロンドンで上梓した(この約500頁にもなる書籍は1999年になって初めて和訳で刊行された)。同書の中で「私は日本で工学と科学に関連する数おおくの協会や学会の設立と運営に活発に関与して来たが、私の教え子たちは、私をその中でも最有力の団体の名誉会員に推挙してくれた(第1章 工部大学校と私)」と記述している。

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