機械遺産のDNA
リコピー101 から始まった、オフィスでの画像記録
卓上複写機リコピー101(機械遺産 第54 号)
1. 卓上型ジアゾ複写機「リコピー101」の登場
オフィスの机上で複写業務が始まる
リコーは、オフィスオートメーション(OA)を提唱し、複写機・プリンター・ファクシミリや、それらの複合機など、事務機器の発展に大きな役割を果たしてきた。このOA機器のさきがけとなったのが、2012年に機械遺産に認定された卓上型ジアゾ湿式複写機「リコピー101」(1955年発売)(図1)である。従来は露光と現像を別々の装置で行っていたが、日本で初めて露光・現像の一体化を実現し、操作性が格段に向上した。また当時、一般的なジアゾ複写機はアンモニアガスを現像に用い装置も大型であったが、独自開発の湿式感光紙と現像液を用いることにより、無臭で小型の複写が実現し、オフィスの机上で複写業務が行えるようになった(1)~(3)。
キーワード:機械遺産のDNA
「天気をこうかんするキカイ」
鬼塚 充暉 くん(当時8 歳)
雨のところと晴れのところをこうかん
するキカイ。雨がふらなくてこまって
いるさばくと、雨ばかりで外であそぶ
ことができない子どもたちのいるとこ
ろの天気をこうかんする。どっちもう
れしくなるゆめのキカイ。