日本機械学会サイト

目次に戻る

2017/5 Vol.120

【表紙の絵】
「なかまを増やすロボット」
乙成 華菜 さん(当時10 歳)
このロボットは、はんしょくするロボットです。人が少ない年齢はどこかをみて、大人でも自分より年上じゃなければうむことができ、少子化を防げます。(一部抜粋)

バックナンバー

私の一冊

『エレクトロニクスからの発想』

河合 理文

 

新書: 268ページ
出版社: 講談社
言語: 日本語
ISBN: 4061180916
発売日: 1982/02


講談社ブルーバックスの一冊で、今となってはずいぶん古い本である。なぜこの本を手に取ったのか記憶がないが、大学院生の頃に夢中で一気に読了し、以降も最近に至るまで何度も読み返している。

本書の著者菊池誠氏は電気試験所(のちに電総研を経て産総研)で活躍し、さらにソニー中央研究所所長を務めた、日本のエレクトロニクスのパイオニアである。副題のとおりこの本は「ある技術の軌跡」を辿ったものであり、1948年に米国でトランジスタが発明されてから、戦後間もない日本の科学者・技術者たちがいかに学び・追いつき・追い越し、そして苦闘しているかを「虫瞰図」として生き生きと綴っている。その構図・教訓は機械工学の諸分野にもそのまま当てはまるだろう。

本書には印象的な言葉がたくさん出てくる。いくつかを拾って紹介したい。

会員ログイン

続きを読むには会員ログインが必要です。機械学会会員の方はこちらからログインしてください。

入会のご案内

パスワードをお忘れの方はこちら

キーワード: