特集「つながる工場」のインパクト
米国におけるつながる工場に向けた取り組み ~ IIC 動向
1.はじめに
つながる工場の実現に向けた取り組みとして、ドイツでは、製造業の強みをさらに高めていく観点で、Industrie 4.0 によるつながる工場の実現に向けた取り組みが進んでいる。一方、米国では、米国大手企業5社が中心となって、2014年3月にIndustrial Internet Consortium(以下IIC)という業界団体を設立した。IIC の活動のユニークな点は、さまざまな業種や業務向けのソリューションを、複数の企業が連携して作成し、それをテストベッドとして広く使ってもらうことでエコシステムを形成し、新たなビジネスを立ち上げていくことに重点をおいて活動していることである。2017年1月時点で21個のテストベッドがIIC で承認され公開されている。本稿では、IIC の概要と動向を説明し、公開されているテストベッドの中でも、特に製造業に関するものを取り上げて紹介する。
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【表紙の絵】
「博士ロボ工場~ロボットが働く時代~」
村越 和くん(当時13 歳)
ロボットは人間が入れない危険な所に行き、人間の代わりに働いたりしてくれます。また、自動車工場などではすでに使われてます。そんなロボットが工場にいればいいなと思いかいてみました。
でもロボットだけではだめなので絵の中には人間はいないけど、いつか会話などしながら働けたらなと思いました。