私の一冊
私の印象深い英文書籍
40年ほど前、大学院の学生のときにI. S. Sokolnikoff のTensor Analysis という本に出会った。受講した科目がきっかけでこの本を知ることになったものと思われる。本書によりすばらしい世界を見ることができた。英語の勉強を兼ね毎週日曜日の朝に、この本を最低1節は読むことにした。英語は苦手であったが、この本はほとんど辞書なしで読むことができ、また難しい数学も出てくることなく、そしてページ数も手頃で、飛躍なしに次から次へと式を追って読み進めることができた。学部の学生のときにひずみテンソル、応力テンソルという言葉は聞いてはいたが、テンソルというものについて深くは知らなかった。本書により、「テンソルとは何か」「テンソルの演算」「なぜテンソルを使うのか」から始まって、「固体力学の大変形理論」「流体力学」まで、大いに理解を深めることができた。同時に英語にも慣れることができた。
キーワード:私の一冊
【表紙の絵】
「おはないっぱいさかせロボット」
内田 侑希ちゃん(当時5 歳)
大好きなお花をいっぱい咲かせてくれるロボットがあったらいいな。
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