機械遺産のDNA ~機械遺産を通して技術と社会の変化を追う~
10A型ロータリーエンジンのDNA RE スピリット
1. 世界初、唯一の実用化
未知の開発が新しい価値と不屈の精神を生んだ
日本国内のモータリゼーション真っ只中の1967年5月、1165mmの低車高で流麗なボディ形状の940kg 軽量スポーツカー、コスモスポーツが発売され人々を魅了した。その車両には、491cc×2 ローターの10A 型ロータリーエンジン(以下RE、図1)が、そのコンパクトさを活かし、フロント搭載で極力後方に位置されていた。そのため、車体の前後重量がほぼ等配分の理想バランスになり、軽量さと最大トルク130.4Nm、最高出力80.9kWという高出力により、コスモスポーツは高い運動性能を発揮した。加えて、Max. 回転7000rpm まで静粛に吹き上がるRE の独特なフィーリングを提供した。
キーワード:機械遺産のDNA
【表紙の絵】
「アレルギー物質がパパッとわかるメガネ」&「モニターロボ」
伊藤 心くん(当時9 歳)
このメガネはウエアラブルコンピューターメガネの未来型で、食物アレルギーがある人のために作られました。
メガネの横の黄色い部分から赤外線が出るので、物質の持つ波長のちがいから、中に入っている物質がわかります。
そのデータをロボットに通信してモニターロボに結果を表示します。
事前に自分のアレルギー物質を登録しておけば、食べられるかどうか瞬時に判断できます。
ぼくはナッツアレルギーですが、このケーキはOK マークが出たので食べることができます。
*作者の伊藤 心くんは2016年7月15~17日開催の「口笛世界大会2016 ジュニアの部」で優勝しました。
http://whistling.jp/wwc/wwc2016/wwc2016-results
http://www.akita-u.ac.jp/honbu/event/item.cgi?pro6&849