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2017/2 Vol.120

【表紙の絵】
「アレルギー物質がパパッとわかるメガネ」&「モニターロボ」
伊藤 心くん(当時9 歳)

このメガネはウエアラブルコンピューターメガネの未来型で、食物アレルギーがある人のために作られました。
メガネの横の黄色い部分から赤外線が出るので、物質の持つ波長のちがいから、中に入っている物質がわかります。
そのデータをロボットに通信してモニターロボに結果を表示します。
事前に自分のアレルギー物質を登録しておけば、食べられるかどうか瞬時に判断できます。
ぼくはナッツアレルギーですが、このケーキはOK マークが出たので食べることができます。

*作者の伊藤 心くんは2016年7月15~17日開催の「口笛世界大会2016 ジュニアの部」で優勝しました。
http://whistling.jp/wwc/wwc2016/wwc2016-results
http://www.akita-u.ac.jp/honbu/event/item.cgi?pro6&849

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小特集 材料力学における異分野融合の大きな可能性

研究事例1: 衝撃現象解明に向けたCG技術の適用

1. 異分野融合研究のきっかけ

発泡構造体の内部形状モデルを作りたい!
発泡構造体は、その特性から衝撃吸収材として利用されてきた。研究も盛んに行われており、実験的・数値解析的検討がなされている。我々の研究室でも、発泡材、特に発泡金属の衝撃特性に注目し、高速衝突による破壊現象の解明を目的とした実験的研究を実施し、静的に力が負荷されたときには現れないユニークな現象が起こることがわかっている。例えば、発泡金属に小さな高速飛翔体が衝突・貫入した際、表面には通常よく見られるすり鉢状のクレータは形成されず、図1 のように入口が狭く、内部に大きく広がった空間を持つ特有のクレータが形成されるといった現象である。このような衝撃特有の破壊・変形現象を解明するためには、実験の援用として内部状態を評価できる数値解析が必要不可欠である。

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