日本機械学会サイト

2024/7 Vol.127

バックナンバー

特集 競技スポーツのためのスポーツ工学

スポーツ工学への期待

室伏 広治(スポーツ庁)

スポーツは、時代の変遷に対応し、人類の進歩とともに進化してきた。その背景にはスポーツ工学分野の発展が寄与していると言っても過言ではない。また、スポーツ工学は競技パフォーマンスと切っても切れない関係にあり、今後のさらなる発展が期待される。 アスリートの競技力向上事業においてスポーツ…Read More

特集 競技スポーツのためのスポーツ工学

オリンピック・パラリンピックとスポーツ工学―これまでとこれから―

瀬尾 和哉(工学院大学)

はじめに:特集企画刊行にあたって この度、日本機械学会誌2024年7月号「競技スポーツのためのスポーツ工学」特集を刊行する運びとなった。スポーツ工学・ヒューマンダイナミクス部門(以下、本部門)を代表し、室伏広治スポーツ庁長官をはじめ、執筆者各位および本部門出版編集委員各位に感謝申…Read More

特集 競技スポーツのためのスポーツ工学

車いすラグビー用スポークガードの開発

中山 昇(千葉工業大学)

はじめに これまでの材料開発と車いすラグビーへの関わり 新しい材料を開発することは、世の中を大きく変えることができる。金属を基材とした場合では、常温圧縮せん断法を用いて、弾性率が低くかつ空孔を有する生体材料(1)や軽量な抵抗材料(2)を開発してきた。さらに、炭素繊維強化プラスチッ…Read More

特集 競技スポーツのためのスポーツ工学

スポーツ工学に基づく競技用シューズの開発事例

仲谷 政剛〔(株)アシックス〕

はじめに オリンピックをはじめとする大きな世界大会では、アスリートのパフォーマンスに対して、世界中から注目が集まる。同時に、そのような大きな大会においては、活躍したアスリートが使用するスポーツ用具にスポットライトが当たることも珍しくない。そのため、世界規模の大会周期に合わせて競技…Read More

特集 競技スポーツのためのスポーツ工学

ラグビーワールドカップ2023 日本代表選手ウエア開発

木村 航太〔(株)ゴールドウイン〕

はじめに ラグビーワールドカップ2023日本代表ウエア開発 日本開催の前回大会(ラグビーワールドカップ2019年大会)では、日本代表チームが初めてのベスト8進出を成し遂げたことで日本中が大いに盛り上がり、今回大会(2023年大会)でも8強進出、もしくはそれ以上の活躍が期待された。…Read More

特集 競技スポーツのためのスポーツ工学

ハイパフォーマンスを支えるデータ活用

田中 孝〔(株)ユーフォリア〕

はじめに スポーツテックの現場への広まり 昨今、日本国内のスポーツの現場で、科学的知見やデータを用いた強化、コンディション管理、そして、ファンエンゲージメントを高める取組みが増えてきたと感じる。スポーツテック(スポーツに関わるテクノロジー)を活用することは、旧来から欧米を中心に盛…Read More

特集 競技スポーツのためのスポーツ工学

イノベーションセンター MIZUNO ENGINE の競技種目への貢献

串田 啓介〔ミズノ(株)〕

ミズノの歴史と競技スポーツの関係 ミズノの歴史 ミズノ(株)は、1906年の創業以来「より良いスポーツ品とスポーツの振興を通じて社会に貢献する」を経営理念に、スポーツの価値を活用したプロダクトやサービスを開発している。創業直後から競技用のアパレル、シューズ、用具の製造を開始し、総…Read More