日本機械学会サイト

2022/9 Vol.125

バックナンバー

特集 つながる機械 ~機械と通信の融合~

移動通信システムの概要と信号処理の基礎

岡本 英二(名古屋工業大学)

移動通信システムの現状と課題 無線通信は情報伝送の媒体として電磁波を用いた通信手段のことであり、通信端末を持ち歩ける「可搬性」と情報を同時に広域に送ることができる「同報性」という、有線通信にはない特長を有している。この利便性により、主に前者は移動通信、後者は放送として用いられ広く…Read More

特集 つながる機械 ~機械と通信の融合~

5Gの高度化と6G

須山 聡〔(株)NTTドコモ〕

はじめに 移動通信システムは、これまで約10年ごとに新世代の方式へと進化しながら発展してきた。1980~90年代の第1世代から第2世代までの移動通信システムでは、音声通話がメインで簡単なメールができる程度であったが、2000年代の第3世代移動通信システムから、写真、音楽、動画など…Read More

特集 つながる機械 ~機械と通信の融合~

移動通信とゼロトラストネットワーク・セキュリティ

岡村 耕二(九州大学)

はじめに サイバー攻撃の最終目標は、組織の情報である。攻撃は、外部から直接当該の情報を管理している機器が攻撃される場合と、内部の機器でその情報を管理している機器へのアクセスの制限が弱い機器を攻撃し、その機器を乗っ取り、そこから最終的な情報を管理している機器を攻撃する場合に分類する…Read More

特集 つながる機械 ~機械と通信の融合~

自動車分野のサイバーセキュリティの展開

石黒 正揮〔(株)三菱総合研究所〕

自動車のサイバーセキュリティの重要性 自動車分野では、コネクテッド(Connected)、自動運転(Autonomous)、シェアリング・サービス(Sharing&MaaS、電動化(EV)という4つの変革が同時に進行し、100年に一度の大変革(CASE革命)が進展している…Read More

特集 つながる機械 ~機械と通信の融合~

機械と通信の融合による列車制御の革新

中村 英夫(日本大学)

鉄道創成期の運転保安と通信 150年前に開業した鉄道の安全は電信が支えた 本年2022年は、鉄道開業150周年にあたる。新橋~横浜までの29km間には、図1に示すように6駅が設けられ、相図柱と呼ばれた信号機が列車運転の安全を担った。この信号機は駅構内進入の可否を伝えるもので、駅長…Read More

特集 つながる機械 ~機械と通信の融合~

スマートドローンで広がる目視外自律飛行の世界

松木 友明〔KDDIスマートドローン(株)〕

スマートドローンとは? モバイル通信でつながるドローンで目視外自律飛行を実現 スマートドローンはモバイル通信に対応したドローンである(図1)。 スマートドローンは、常にネットワークにつながり、ドローンを遠隔で監視・制御できるようになるため、ドローン物流など、ドローンが人の手を離れ…Read More

特集 つながる機械 ~機械と通信の融合~

自動車の遠隔操作

大前 学(慶応義塾大学)

はじめに 本稿では、自動車の自動運転における遠隔操作についての動向や研究の事例を紹介する。自動車の実用化から100年以上の時間が経つが、本特集のテーマである『つながる機械』となったのは、最近の約30年間と言って良い。1990年代から2000年代前半には、車車間通信により獲得した前…Read More

特集 つながる機械 ~機械と通信の融合~

工場における通信技術の適用

江副 浩〔(株)アイランドシックス〕

さまざまなプライベートワイヤレスネットワーク 近年、工場などの産業分野において、インダストリ4.0の名の下、ワイヤレスネットワークの重要性が増してきた。プライベートな環境で利用される主なプライベートワイヤレスネットワークは複数存在し、特徴が異なる。ここではそれぞれのワイヤレスネッ…Read More