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2021/12 Vol.124

機構模型

工部大学校の「機械学」教育機器(機械遺産第100号)

歯車を用いた往復運動

年代未詳/真鍮、鉄、木製台座/H250, W400, D300(mm)/東京大学総合研究博物館所蔵

工科大学もしくは工学部の備品番号「工キ學ニ二一〇」の木札付。本模型の年代は未詳であるが、東京大学総合研究博物館には工部大学校を示すプレート付きのものを含め、近代的な機械学教育のために明治期以降に導入された機構模型が現存する。

上野則宏撮影/東京大学総合研究博物館写真提供/インターメディアテク展示・収蔵

[東京大学総合研究博物館]

バックナンバー

特集 大型機械構造物の安全化の過去・現在・将来

「大型機械構造物の安全化の過去・現在・将来」特集によせて

神谷 恵輔(愛知工業大学)・塩見 謙介〔(株)IHI〕

はじめに 本特集は、日本機械学会2020年度年次大会〔2020年9月13日(日)~16日(水)、オンライン開催〕において、日本機械学会と日本クレーン協会の共同で開催した、公開先端技術フォーラム「大型機械構造物の安全化の過去・現在・将来」〔9月16日(水)13:00~17:15〕に…Read More

特集 大型機械構造物の安全化の過去・現在・将来

クレーン設計における限界状態設計法の現状

山下 洋正〔(株)タダノ〕

はじめに 旧来の鋼構造物の強度設計方法は初等力学および構造物の破損経験を基にした設計方法であった。構造物の安定性や信頼性に関する種々の理論的な研究がなされるようになり、1973年に国際規格であるISO 2394, General principles on reliability…Read More

特集 大型機械構造物の安全化の過去・現在・将来

クレーン等の構造部分に使用される材料の現状

東谷 和巳〔(一社)日本クレーン協会〕

緒言 日本国内では、強制規格であるクレーン構造規格などに基づいて、クレーン等を設計および製造しなければならない。また、クレーン等の構造部分には、各構造規格の第1条に定められている以外の材料は使用できない。 構造規格では、「日本産業規格(以下「JIS」という)に適合した鋼材又はこれ…Read More

特集 大型機械構造物の安全化の過去・現在・将来

天井クレーン操作器の操舵と駆動を分離し安全搬送を実現

小川 宏二〔(株)五合〕

現在の天井クレーンのペンダント式操作器 現在、世界中の天井クレーンの移動を操作するペンダント式操作器の多くは、図1に示すような、上・下・東・西・南・北の6方向に対応するボタンを押す方式を採用している。この方式の場合、クレーンの運転者はまず、吊り荷を動かしたい方向を確認し、天井や壁…Read More

特集 大型機械構造物の安全化の過去・現在・将来

機能安全導入から20年、そして展望

淺井 由尚〔テュフズードジャパン(株)〕

機能安全認証の登場 2000年以降、日本の認証業界に黒船がやって来た 認証業界にとって2000年当初「機能安全認証」は、メーカ同様に我々認証機関にとっても黒船のような存在感があった。何故なら、まず規格そのものを誰も読んだこともなければ、これまでハードウェア評価試験一辺倒であった認…Read More

特集 大型機械構造物の安全化の過去・現在・将来

ワイヤロープの疲労試験と有限要素解析

山際 謙太・緒方 公俊〔(独)労働者健康安全機構)・泉 聡志(東京大学)

はじめに ワイヤロープは、直径約1 mm前後の金属の素線が撚り合わされて作られている。撚り方などで多くの種類が存在しており、基本的な構造は図1のように素線を撚り合わせてストランドと呼ばれる細いロープを作り、さらにストランド同士を撚り合わせることでワイヤロープとなる。 ワイヤロープ…Read More

特集 大型機械構造物の安全化の過去・現在・将来

移動式クレーンのダイナミクスにおける課題とシミュレーションの応用

菅野 直紀〔(株)神戸製鋼所〕・市川 靖生〔コベルコ建機(株)〕

はじめに 移動式クレーンは建築、土木工事のほか多くの用途に使われているが、近年工期短縮のため吊り荷が大型化・長尺化する傾向にあり、これに対応するために吊り上げ能力の向上が求められる。一方、クレーンを大型車両に積載して輸送する上での輸送性を確保するため、機械の小型化、軽量化も要求さ…Read More