2020年度「学会横断テーマ」
「学会横断テーマ」への期待
第98期会長 川田 宏之 2020年度「学会横断テーマ」とテーマリーダー: ①少子高齢化社会を支える革新技術の提案: 佐久間一郎(東京大学) ②持続可能社会の実現に向けた技術開発と社会実装: 近久武美(北海道職業能力開発大学校) ③機械・インフラの保守・保全と信頼性強化: 井原郁…Read More
2020年度「学会横断テーマ」
第98期会長 川田 宏之 2020年度「学会横断テーマ」とテーマリーダー: ①少子高齢化社会を支える革新技術の提案: 佐久間一郎(東京大学) ②持続可能社会の実現に向けた技術開発と社会実装: 近久武美(北海道職業能力開発大学校) ③機械・インフラの保守・保全と信頼性強化: 井原郁…Read More
特集 第100号を迎えた「機械遺産」
2007年度に日本機械学会110周年記念行事の一つとして始まった機械遺産のプロジェクトも、2020年度の認定で、その数100件に達し、日本機械学会の名称が公の場に露出する機会の多くを占めるようになった。そして、他の学協会も日本機械学会を追うように続々と“〜遺産”の認定・顕彰活動を…Read More
特集 第100号を迎えた「機械遺産」
第1号認定まで 機械遺産がついに100号に達したことは喜ばしい。現在のご関係者に敬意を表するとともに、個人的感慨をお許しいただいてこれまでの経緯に触れてみたい。 21世紀に入って間もなく、学会の筆頭副会長のころに旧知の堤一郎氏からご相談があった。機械学会として機械遺産を認定できな…Read More
特集 第100号を迎えた「機械遺産」
第一の啓示 機械学会創立110年を記念して創設された機械遺産認定事業は当初10年で100件程度を採択目安とした。一昨年より前委員長の長島先生のご推挙で、理事会より社会的位置づけの検討役としての機械遺産監修委員長を拝命している私なりに、当初の目標越えを機に思うことを記す。 私は19…Read More
特集 第100号を迎えた「機械遺産」
機械遺産設立の経緯と目的 「機械遺産」は2007年に企画、制度化されたが、実はこの機械遺産以前、すでに1997年に創立110周年記念事業の一つとして、映像・資料委員会の中の技術文化資料の保存活動小委員会(前田清志委員長)が日本各地の企業、大学、関係機関への調査を行い、2007年ま…Read More
特集 第100号を迎えた「機械遺産」
はじめに 2006年8月の「機械の日・機械週間」新設に続き、翌2007年8月に本会創立110周年記念の一環として開始された「機械遺産」の認定は年々知名度が高まり、多くの会員を始め市民からも関心を持たれていることは誠に喜ばしい。そして2020年8月でこの認定は第14回を迎え、その数…Read More
特集 第100号を迎えた「機械遺産」
認定機械遺産のアフターフォロー 機械遺産委員会に参画できる機会に恵まれ、個別の機械遺産候補に関するレポートを出し、またその価値をプレゼンするという年間のルーティンを繰り返していくうちに、この遺産認定制度が実に労力のかかった、また個別の認定物件に対する愛情の深い制度であると思うこと…Read More
特集 第100号を迎えた「機械遺産」
機械遺産の解説文には、歴史的社会的意義と技術的意義が盛り込まれることになっているが、後者の内容は残念ながら薄い傾向にある。実際、短文では盛り込めない技術的面白さが多くの機械遺産には隠れている。その例として、機械遺産第23号・筑後川昇開橋(機械遺産第23号、2007年認定)の隠れた…Read More
特集 第100号を迎えた「機械遺産」
はじめに 今や本会の機械遺産認定事業は、本会と一般社会を結ぶ架け橋として、学会活動の大きな柱となっている。当初から委員として関わってきた筆者にとって誠に感慨深いものがあるが、この機械遺産認定事業は突然として生まれたものではない。2007年の機械遺産認定事業がスタートするに至るまで…Read More
特集 第100号を迎えた「機械遺産」
機械遺産を認定する目的は、歴史に残る機械技術関連遺産を大切に保存し、文化的遺産として次世代に伝えることである。認定件数が100件を超えた機械遺産の魅力の一つは、優れた先人たちとの出会いである。敬称は省略するが、機械遺産に関わることで、機械遺産を生んだ技術者であり、創業者でもある多…Read More
特集 第100号を迎えた「機械遺産」
学会創立110周年記念事業の一つである機械遺産の初の認定に向け、調査担当であり、自身が機械遺産小委員会委員として候補に推薦した「ドラフター第1号機」を実地調査したのは14年前の2006年12月15日であった(図1)。 国産初のドラフターの考案者は武藤与四郎〔1904(明治37)年…Read More
特集 第100号を迎えた「機械遺産」
はじめに 毎年8月7日の機械の日に開催される機械遺産認定式や9月に開催される年次大会でのパネル展示は、日本機械学会の活動が広く一般の方々にも注目される機会である。この間、機械遺産委員会のメンバーとして、書類審査から現地調査、そしてパネル作成の文章検討など、さまざまな活動に携わって…Read More
特集 第100号を迎えた「機械遺産」
はじめに 本稿では、2015年より機械遺産委員会の委員として機械遺産候補の調査に携わってきた経験の中から、調査業務(事前調査・現地調査)について簡単に紹介する。 事前調査 機械遺産候補は、「機械遺産候補推薦のお願い」(1)にある機械遺産申請書で日本機械学会会員などから推薦されたも…Read More
特集 第100号を迎えた「機械遺産」
日本カメラ博物館とは 皇居半蔵門側に面するイギリス大使館の西側に、日本カメラ博物館はある。前身は輸出検査法などに基づく日本製カメラ・光学機器の検査・研究機関を担う日本写真機検査協会という検査機関だった。1954(昭和29)年に発足、その後、輸出検査法による輸出検査の対象からカメラ…Read More
特集 第100号を迎えた「機械遺産」
筆者は、当事業開始2年目の2008年度から機械遺産委員会の委員を担当し、2015年度からの5年間は委員長を拝命した。本稿では、筆者の在住地である福岡県の機械遺産のうち、次の2件に対する保存活用の姿を報告する。 「ウォシュレットG((温水洗浄便座))」(認定番号No.55、2012…Read More
特集 第100号を迎えた「機械遺産」
はじめに 海への想いを馳せる時、深海の神秘な映像に心躍らせた幼き日に観た映画の記憶がよみがえる。 日本は決して資源の多い国ではない。かつては石炭や佐渡の金銀の採掘が一時的に国を豊かにしたが、現在の産業活動に必要不可欠なレアメタルなどの天然資源が少ない国である。これは日本の国土の狭…Read More
特集 第100号を迎えた「機械遺産」
幼少期の思い出 車幅ぎりぎりの田んぼのあぜ道の中、コトンコトンと揺られながら、私はスバル360の助手席に乗っていて、隣には父が得意気にハンドルを握って運転している。まだ緑色の稲の葉が車体にバサバサと触れてくる。車体の床からも、轍で車輪に踏まれずに真ん中に残った雑草の草が、コソコソ…Read More
特集 第100号を迎えた「機械遺産」
機械遺産委員を務めた9年間 機械遺産委員の在任期間を振り返る 岩手大学で開催された日本機械学会2009年度年次大会において技術と社会部門の担当委員を務めたことを切っ掛けに、2009年2月より機械遺産委員をお引き受けすることになった。その後、日本機械学会創立120周年記念事業として…Read More
特集 第100号を迎えた「機械遺産」
私が機械遺産にかかわることになったのは、ほんの偶然のタイミングの一致による。 日本機械学会では2005年に機械遺産小委員会を立ち上げた。そのミッションは機械遺産の認定システムをたちあげ、2年後に機械遺産の第一回選定候補を選ぶことにあった。 その委員会の中心的な役割を果たしていたの…Read More
特集 第100号を迎えた「機械遺産」
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表紙の説明:これは、推力5tonターボファンエンジンFJR710形で、右からファン、圧縮機、燃焼器のケーシング部分である。1975年に通商産業省工業技術院の大型工業技術研究開発制度によって開発された。ブラッシュアップしたエンジンは、短距離離着陸ジェット機(STOL)飛鳥に4基搭載され500mで離着陸できた。
[日本工業大学工業技術博物館]