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2020/11 Vol.123

表紙の説明:これは、1962年にドイツのギルデマイスター社で製造されたチャック作業用6軸自動旋盤のチャック部分(左)と刃物台部分(右)である。円周上に配置され、連続割り出しする6個のチャックに工作物を取付け、刃物台がまるで6台の機械のように軸方向に動いて加工を行い、1周すると1個の部品が出来上がる。
[日本工業大学工業技術博物館]

バックナンバー

特集 航空産業の未来を変える航空機エンジン電動化技術

航空機エンジンの電動化が変える未来

西沢 啓(宇宙航空研究開発機構)

航空機の電動化とは 装備品電動化と推進系電動化の違い 航空機の電動化技術には2000年代以降二つの大きな変化があった。一つは装備品の電動化、もう一つは推進系の電動化である。装備品電動化の代表例はBoeing社の787(2011年就航)であり、エンジン軸力で駆動される発電機の容量が…Read More

特集 航空産業の未来を変える航空機エンジン電動化技術

「航空機先進システム実用化プロジェクト」の成果と今後の取り組み

白木 聖司(新エネルギー・産業技術総合開発機構)

プロジェクトの概要 航空機産業は、最先端の技術が適用される典型的な研究開発集約型の産業、かつ極めて広い裾野を有する総合産業であり、極限までの安全性・信頼性が求められ、厳しい品質管理が要求される。また今後、旅客需要は世界的に大きく伸び、今後20年で約2倍になることが想定されている(…Read More

特集 航空産業の未来を変える航空機エンジン電動化技術

推進電動化による技術革新旅客機の構想検討

山北 晃久・戸井 康弘(日本航空機開発協会)

はじめに 航空機はさまざまなシステムから成り、また、安全性の要求が厳しく規定されている。したがって、推進電動化という革新技術を航空機に適用するに当たっては、従来のシステムおよびその安全性と整合を取る必要があり、推進電動化を組み込んだ新しいシステムの安全性を十分に確保する必要がある…Read More

特集 航空産業の未来を変える航空機エンジン電動化技術

航空機電動化向け電力変換・配電技術

福本 久敏・城内 悠輔・藤原 賢司・小島 鉄也〔三菱電機(株)〕

はじめに 航空機が排出するCO2を削減するために抜本的な対策が求められている。ICAOでは、CO2排出量を2050年に2005年比で半減する目標を掲げており(1)、コロナ危機後もその目標を堅持している。既存技術の改良だけではこの目標を達成することは困難なため、新たな技術の一つとし…Read More

特集 航空産業の未来を変える航空機エンジン電動化技術

電動航空機用モータ開発

中田 真吾・杉田 俊〔(株)DENSO〕

クルマの技術を空へ 電動化は自動車だけでなく、空でもトレンド 昨今、自動車と同様に航空機においても環境/快適性向上を目指し、電動化の検討が進められている。その中でも特に注目されているのが電動垂直離着陸機(eVTOL: Electric Vertical Take-off and …Read More

特集 航空産業の未来を変える航空機エンジン電動化技術

大型電動ハイブリッドドローンK-STORKの開発

友森 博志・林田 篤〔川崎重工業(株)〕

はじめに 山間部での中量物資輸送を目指して 超小型化かつ安価な電子部品が出現し、2010年に発売された一般消費者向け空撮用ドローン「AR Drone」を先駆けとして、ドローンは急速に発展した。そして、バッテリー性能の向上に伴い機体の大型化が可能となり、2016年には世界初の有人ド…Read More

特集 航空産業の未来を変える航空機エンジン電動化技術

ロケットエンジンターボポンプの電動化

島垣 満(宇宙航空研究開発機構)

ターボポンプの電動化とは 電動ポンプのシステム構成 ロケットエンジン、そして電動化と文字を並べてみると何を想像するだろうか? 大型人工衛星または国際宇宙ステーションへ物資を輸送するHⅡ-AまたはBなどの液体推進剤ロケットは、多くの電気系が組まれている。固体推進剤を持つイプシロンロ…Read More