日本機械学会サイト

2019/12 Vol.122

【表紙の絵】
でんきをあつめるきかい 武田 碧さん(当時 4 歳)
たくさんのかみなりのでんきをあつめてにんげんの生活にすこしずつつかうきかいがあったらいいなとおもって絵をかきました。

バックナンバー

特集 さらなる挑戦、小惑星探査機「はやぶさ2」

まえがき:小惑星探査機「はやぶさ2」

久保田 孝(宇宙航空研究開発機構)

小惑星探査「はやぶさ2」ミッション 小惑星探査機「はやぶさ2」は、2014年12月に種子島からH-IIAロケットにより打ち上げられ、4年間の飛翔の末、2018年6月に小惑星Ryuguに到着した。その後、小惑星近傍にて科学観測を行うとともに2018年9月に探査ロボット「ミネルバ2」…Read More

特集 さらなる挑戦、小惑星探査機「はやぶさ2」

総説:「はやぶさ2」ミッションと成果の概要

津田 雄一(宇宙航空研究開発機構)

「はやぶさ2」ミッションの目的と意義 「はやぶさ2」(図1)は、2010年に地球帰還を成し遂げた小惑星探査機「はやぶさ」の後継機として、我が国独自のサンプルリターン技術を発展させ、かつC型スペクトルを有する小惑星からの土壌採取という世界初の試みを実現させるべく計画された事業である…Read More

特集 さらなる挑戦、小惑星探査機「はやぶさ2」

「はやぶさ2」のイオンエンジン

月崎 竜童・細田 聡史・西山 和孝(宇宙航空研究開発機構)

はじめに イオンエンジンの重要性 人類が確立した宇宙への“現実的”な移動手段は、ロケットしかない。ロケットは世界各国さまざまあるが、やや乱暴にいえば、その質量は約100–1,000トン、費用は数十億–数百億円になる。そしてそのロケットの大部分は、宇宙に行く…Read More

特集 さらなる挑戦、小惑星探査機「はやぶさ2」

「はやぶさ2」の小惑星Ryuguへのタッチダウン運用

照井 冬人(宇宙航空研究開発機構)

はじめに 2014年12月3日に種子島宇宙センターからH-IIAロケットで打ち上げられ、2018年6月に小惑星Ryuguに到着した「はやぶさ2」は、到着後、8月に小惑星の3次元形状モデルを作成するために画像を取得する中高度観測降下運用、重力の推定などのための自由落下降下運用を実施…Read More

特集 さらなる挑戦、小惑星探査機「はやぶさ2」

「はやぶさ2」サンプラ

澤田 弘崇(宇宙航空研究開発機構)

はらぶさ2サンプル採取装置(サンプラ)の概要 「はやぶさ2」に搭載されているサンプル採取装置(以下、サンプラ)は、「はやぶさ」初号機で技術開発されたサンプラの設計を踏襲し、「はやぶさ2」のミッション要求を満たすために改良された装置である。本稿では、「はやぶさ2」サンプラの概要につ…Read More

特集 さらなる挑戦、小惑星探査機「はやぶさ2」

「はやぶさ2」の衝突装置とその運用

佐伯 孝尚(宇宙航空研究開発機構)

「はやぶさ2」による内部構造探査 「はやぶさ2」のミッション目的は、C型小惑星「リュウグウ」からのサンプルリターンである。C型小惑星は、S型小惑星と比べて始原的であると考えられており、C型小惑星からサンプルを持ち帰り、原始太陽系における鉱物・水・有機物の相互作用を解明することで、…Read More

特集 さらなる挑戦、小惑星探査機「はやぶさ2」

「はやぶさ2」搭載 MINERVA-II ローバのロボット技術と小惑星表面探査

吉光 徹雄・久保田 孝(宇宙航空研究開発機構)

はじめに 「はやぶさ2」探査機には、小惑星表面の微小重力環境を自律的に移動探査するため、筆者らの開発した2台のローバMINERVA-II Rover 1A、1Bが搭載された(図1)。 図1 MINERVA-II Rover 1A, 1B 2003年に打ち上げられた「はやぶさ」初号…Read More

特集 さらなる挑戦、小惑星探査機「はやぶさ2」

「はやぶさ2」の初期科学成果

吉川 真(宇宙航空研究開発機構)

「はやぶさ2」のサイエンス 目指すサイエンスは、地球生命の原材料の解明 「はやぶさ2」は、小惑星探査機「はやぶさ」の後継機として2014年12月3日に種子島宇宙センターから打ち上げられた。「はやぶさ」(ミッション期間:2003~2010年)は、小惑星から物質を持ち帰る世界初の技術…Read More