日本機械学会サイト

2019/11 Vol.122

【表紙の絵】
どこでも線路をつなげる機械
杉平 宗将 くん(当時4歳)
この機械は、どこでも線路をつなげます。深海や山や宇宙にも行けます。つないだ線路は回収して、また使えます。通ったあとは、元通りです。海や魚にも優しい線路です。ぼくは、この機械を使って虹の上をわたりたいです。(途中にカプセルに入って休む所もあります。絵には線路を渡ってニコニコの人の顔が、描いてあります。信号もついているので、ぶつかりません。)

バックナンバー

特集 鉄道車両研究開発の最前線

「鉄道車両研究開発の最前線」特集に寄せて

富岡 隆弘(秋田県立大学)

(写真提供:雨宮 奈津美) 本特集は2019年度日本機械学会年次大会(2019年9月8-11日、於:秋田大学)で開催した同名の特別行事企画(先端技術フォーラム)に基づくものである。 鉄道は自動車や飛行機などと並んで身近な交通機関である。しかし、鉄道車両にはどのような技術的課題があ…Read More

特集 鉄道車両研究開発の最前線

新世代鉄道車両台車「efWING」

西村 武宏〔川崎重工業(株)〕

はじめに 鉄道車両は、自動車や航空機などの輸送機器に比較してCO2排出ガスが少なく、ランニングコストに優れ、環境に優しい交通手段となっている。そのような鉄道車両に対しても、昨今の地球環境問題を顧みて省エネ機運が高まっている。鉄道車両の軽量化も、他の交通機関と同様に省エネを達成する…Read More

特集 鉄道車両研究開発の最前線

脱線しにくい台車の開発

鴨下 庄吾(鉄道総合技術研究所)

はじめに 鉄道は多くの方々が利用する身近な交通機関であり、他の交通機関に比べて安全性が高い交通機関であると一般に認識されている。ただし、今日においてもごく稀に脱線事故が発生することがあり、乗客への被害をもたらし、鉄道事業の信頼性を失墜させることにつながっている。そこで、従来の台車…Read More

特集 鉄道車両研究開発の最前線

ステンレス鋼製車体関連技術のイノベーション

及川 昌志〔(株)総合車両製作所〕

-抵抗スポットからレーザ溶接への技術革新- はじめに 2019年9月30日の時点で、国内のステンレス車両のシェアは61%に達する。日本初のステンレス車両は、東急車輛製造株式会社(以下、東急車輛、現:株式会社総合車両製作所)が1958年に製造した東急電鉄5200系である。この520…Read More

特集 鉄道車両研究開発の最前線

アルミニウム合金製構体~A-trainと海外展開

川崎 健〔(株)日立製作所〕

はじめに 鉄道は、環境にやさしく、安全かつ大量に乗客や貨物を輸送できる交通機関であり、公共交通の手段として世界的に利用者が増加している。利用者との接点が多く、鉄道の顔ともいえる象徴的な存在が車両であり、輸送の安全や乗り心地を確保するために重要な役割を果たす。鉄道車両のうち、強度や…Read More

特集 鉄道車両研究開発の最前線

中央新幹線の実現に向けた超電導リニアの開発

鳥居 昭彦〔東海旅客鉄道(株)〕

はじめに 2011年に国土交通大臣から東海旅客鉄道(株)に対して超電導浮上式鉄道(以下、超電導リニア)による中央新幹線(東京都・大阪市間)建設の指示がなされ、超電導リニアの開発は大きな節目を迎えた。これは夢の技術と呼ばれて久しい超電導リニアが、研究・開発のフェーズから現実の建設・…Read More

特集 鉄道車両研究開発の最前線

次世代新幹線の開発と試験車両「ALFA-X」

浅野 浩二〔東日本旅客鉄道(株)〕

はじめに 東日本旅客鉄道(株)(以下、当社)は、1987年に発足し、今年4月に33年目を迎えた。この間、当社の新幹線は、ネットワークを拡大してきた。1982年に開業した東北・上越新幹線は、1991年に東京まで延伸、それ以降も、1992年の山形新幹線開業(その後、新庄まで延伸)や1…Read More