日本機械学会サイト

2019/10 Vol.122

【表紙の絵】
おともだちロボット
西岡 紗季 さん(当時4歳)

色々な生き物や自然とおともだちになって、お話ができるロボットです。頭についているアンテナを使って、お花さん、草さん、滑り台さん、太陽さん、雲さんたちとお話ができて、直ぐに仲良くなってハートがたくさん出てくるロボットです。これでみんな自然と仲良くできるとおもいます。

バックナンバー

特集 廃炉国際ワークショップ FDR2019

廃炉国際ワークショップ(FDR2019)を開催して

高橋 隆行(福島大学)・植田 浩義(原子力環境整備促進・資金管理センター)

ワークショップ概要 廃炉国際ワークショップ(1)(FDR2019: International Topical Workshop on Fukushima Decommissioning Research)は、2019年5月24日(金)から26日(日)に福島県楢葉町のJヴィレッジ…Read More

特集 廃炉国際ワークショップ FDR2019

総説:福島第一原子力発電所の廃炉

宮野 廣(法政大学)・岡本 孝司(東京大学)

東京電力福島第一原子力発電所の事故炉の廃炉作業は、長い道のりの一部が進んだ状況にすぎない。一方、地域の復興は大きく進展し、サイトの環境は安定した状態にある。これから廃炉の本格的な作業に取り組む計画である。難しい技術開発も最終段階に入るとともに、新たな研究にも着手していく。本国際会…Read More

特集 廃炉国際ワークショップ FDR2019

破損・堆積現象の解明を目指して

倉田 正輝(日本原子力研究開発機構)・山本 章夫(名古屋大学)・ 溝上 伸也〔東京電力ホールディングス(株)〕

Track 1: Severe Accident Phenomena, Fukushima Accident Analysis トラック1:シビアアクシデント現象と福島第一原発の事故解析 福島第一原発(1F)で発生したシビアアクシデントから8年以上が経過し、ロボットなどによる調査…Read More

特集 廃炉国際ワークショップ FDR2019

燃料デブリの切断技術・ダスト挙動・リスクの検討

鷲谷 忠博(日本原子力研究開発機構)・鈴木 俊一(東京大学)

Track 2: Debris Removal Strategy, Risk, Debris Characterization 燃料デブリの安全な取り出しに向けて 本Trackでは、キーノートとしてNDF山本氏による「東京電力ホールディングス(株)福島第一原子力発電所(1F)の廃…Read More

特集 廃炉国際ワークショップ FDR2019

タスクベースの要素技術開発・システム化

川端 邦明(日本原子力研究開発機構)・大隅 久(中央大学)・大西 献〔三菱重工業(株)〕

Track 3: Robot Technology, Remote Control System 廃炉のためのロボット技術、遠隔操作システム 東北地方太平洋沖地震の影響による福島第一原子力発電所の事故発生以来、廃炉作業として、瓦礫の撤去、原子炉建屋内への経路確保、原子炉建屋内での…Read More

特集 廃炉国際ワークショップ FDR2019

福島廃炉、環境改善に向けた計測技術開発の取り組み

若井田 育夫(日本原子力研究開発機構)・長谷川 秀一(東京大学)・田所 孝広〔(株)日立製作所〕

Track 4: Radiation Measurement and Analysis Track4の概要 Track4では、ガンマ線計測を中心とした放射線計測機器開発・計測手法の開発と、化学分離操作を要しない迅速分析法の一分野としてレーザー光を活用した分析技術開発にスコープを当…Read More

特集 廃炉国際ワークショップ FDR2019

質、量ともに未知なる廃棄物への取り組み

駒 義和(日本原子力研究開発機構)・新堀 雄一(東北大学)

Track 5: Waste Management 福島第一原子力発電所の廃棄物 廃炉の工程を左右する存在 我が国における原子力の平和利用は、発電により利益を得る一方で、その過程で発生する放射性廃棄物の処分がすべて実現されているわけではない。そのような状況において、福島第一原子力…Read More

小特集 蒸気流計測の高度化に関する研究

動力エネルギーシステム部門:「蒸気流計測の高度化に関する研究会(A-TS 08-10)」の紹介

梅沢 修一〔東京電力ホールディングス(株)〕・舩木 達也(産業技術総合研究所)

研究会発足の経緯 産業分野では、省エネ、二酸化炭素の排出量や燃料使用量の削減などに貢献できる技術開発が日々進められている。特に、熱需要に対応する蒸気流量の把握と適切な計測、有効な対策の提示と提供は非常に重要となっている。しかしながら、蒸気の流量計測は、湿りの影響や、管内の流動様式…Read More

小特集 蒸気流計測の高度化に関する研究

汎用蒸気設備と蒸気流量計測例の紹介

森田 良(電力中央研究所)・内山 雄太(電力中央研究所)

汎用蒸気試験設備の構築 電力中央研究所では、発電プラントの蒸気系配管における振動、減肉などの経年劣化事象の予測評価や、工場などでのエネルギー使用の詳細評価に必要な湿り蒸気流量の評価などを目的とした汎用的な蒸気試験設備を構築している(1)。

小特集 蒸気流計測の高度化に関する研究

リング状ヒータを用いた管外設置式蒸気流量計の開発

梅沢 修一〔東京電力ホールディングス(株)〕

はじめに 工場や発電所において、熱需要の多くは蒸気により供給されている。蒸気流量の計測は、性能診断やエネルギーソリューション、省エネ機器の導入検討に不可欠である。従来のオリフィス流量計や渦流量計は設置の際、配管を切断するため、稼働停止が必要であった。そのため、蒸気配管に挿入するこ…Read More

小特集 蒸気流計測の高度化に関する研究

蒸気流量計に求められる測定能力について

舩木 達也(産業技術総合研究所)

はじめに 蒸気流量計測は、熱エネルギーの有効な利活用に貢献できる非常に重要な技術の一つである。しかし、多くの測定現場では、蒸気流量の湿り度を直接把握することが困難であるなど、単純なガス体のみを対象とした気体の流量計測では片づけられない蒸気ならではの特質が存在する。また、有効な熱エ…Read More

小特集 蒸気流計測の高度化に関する研究

蒸気流量計測における不確かさ解析の事例紹介

舩木 達也(産業技術総合研究所)

はじめに 蒸気流量の測定結果について正しく議論したい場合、その測定誤差の不確かさ評価は非常に重要である。また、実流評価が可能な現場測定において、その結果の信頼性が付与できれば、その後の議論を大いに有用な方向へと展開できる。ここで重要な手段となるのが不確かさ解析である。

小特集 蒸気流計測の高度化に関する研究

蒸気乾き度センシングシステムの紹介

五所尾 康博〔アズビル(株)〕

はじめに 18世紀に蒸気機関が発明されて以来、蒸気は産業界にとって必要不可欠なものとなった。電気を作るための発電動力として、また加熱用の熱源として、依然多くの蒸気が使用されている(1)。 乾き度を測定する目的は、エネルギーマネジメントや省エネルギー、蒸気を使用して生産される製品の…Read More

小特集 蒸気流計測の高度化に関する研究

クランプオン超音波流量計による蒸気流量計測の紹介

林 智仁〔アズビル(株)〕

クランプオン超音波流量計 超音波は、構造物の劣化状態検査や医療における腹部エコーなど、さまざまなセンシング用途に活用されており、非破壊非侵襲な測定技術として各領域での新たな応用が期待されている。 超音波流量計は、この超音波を使い配管内の液体や気体の流量を計測する。現在、超音波流量…Read More

小特集 蒸気流計測の高度化に関する研究

EMSのためのクランプオン型超音波流量計

西口 博史〔関西電力(株)〕

エネルギー管理の必要性 「蒸気流計測の高度化に関する研究会」では、もっぱら工場などでの加熱用蒸気にみられる、いわゆる「湿り蒸気」が検討対象の一つとなっている。従来、比較的大規模な工場ではセントラルのボイラーで蒸気が生成され、蒸気配管を用いて使用箇所に運ばれている。工場が大規模な場…Read More