日本機械学会サイト

2019/6 Vol.122

【表紙の絵】
ソーラーケータイじゅう電システム

石井 智悠 くん(当時8 歳)

この前あつかったので、ケータイがあっつくなっていたので「そのねつをうまくつかってじゅうでんできたらな。」と思ったのでこの絵を描きました。

バックナンバー

会長対談

社会的課題を解決するための学会連携

学会連携の目的 森下:今回、電子情報通信学会から連携のお話しを頂き、これからいろいろなことを一緒にやっていきたいと思っています。 安藤:会員の減少、研究分野の細分化、講演会参加者の減少など、電子情報通信学会(以下、信学会)はさまざまな課題を抱えています。更にSDGsやSociet…Read More

5G・IoT時代のキカイ

特集にあたり

日本機械学会WGメンバー 主査:松日楽 信人 (芝浦工業大学) 有坂 寿洋〔(株)日立製作所〕 尾崎 伸吾(横浜国立大学) 森永 英二(大阪大学) 小林 健一(明治大学) 高田 博(東京理科大学) 羽田 靖史(工学院大学) 松井 和己(横浜国立大学) 宮本 俊輔(コマツ) 久保田…Read More

5G・IoT時代のキカイ

移動通信の未来

大槻 知明(慶應義塾大学)

はじめに 現代社会において、通信は社会インフラとして生活に不可欠な存在になっている。音声などに加え、さまざまなデータが有線・無線を介してやり取りされている。最近では、2019年に一部サービス開始が予定されている第5世代移動通信方式(5G)が注目されている。本稿では、5Gの主要技術…Read More

5G・IoT時代のキカイ <災害・緊急時・極限への対応>

ドローンにおける電波利用技術

三浦 龍(情報通信研究機構)

はじめに 「空の産業革命」の実現に向けて、ドローン(小形無人機)の第三者上空での安全な目視外飛行実現を目指した取り組みが技術側と制度側の双方で始まっている(1)。一方、ドローンをコントロールするための電波は元々ラジコン(ホビー)用として使われ、Wi-Fiとも同じ帯域である2.4G…Read More

5G・IoT時代のキカイ <災害・緊急時・極限への対応>

ロボットのための無線通信

羽田 靖史(工学院大学)

遠隔操縦ロボットに求められる通信の特徴 災害対応ロボットに代表される遠隔操縦ロボットの通信は、画像伝送、データ転送、動作指令の三種類に大別される(図1)。遠隔操縦ロボットに求められる通信の特徴を以下に挙げる。   ・移動体通信であり、通信環境が刻々と変化する。 ・通信が…Read More

5G・IoT時代のキカイ <災害・緊急時・極限への対応>

スマートドローン実現に向けた取り組み

博野 雅文・松木 知明・杉田 博司・田中 和也〔KDDI(株)〕

はじめに 無人航空機(以下、ドローン)の産業適用の拡大に向けて、目視外による自律飛行が重要な技術要素となるが、安全な自律航行の実現には、無線通信による遠隔制御・監視が不可欠である。飛行時のテレメトリー・周辺映像伝送として、4G/5Gなどの移動通信システムの活用が期待されており、2…Read More

5G・IoT時代のキカイ <災害・緊急時・極限への対応>

大規模災害時のドローンを用いた情報通信ネットワークの臨時構築

原 晋介(大阪市立大学)

はじめに 日本では近い将来、南海トラフで巨大地震が高い確率で発生し、その場合の経済的被害は220兆円に上り、これは国家予算の2年分以上、東日本大震災の13倍に相当すると試算されている(1)。道路、電力や情報通信を含むライフラインは壊滅的な被害を受け、多くの住民は避難場所での生活を…Read More

5G・IoT時代のキカイ <つながる工場・つながるキカイ>

Cyber Physical Production System(CPPS)によるものづくりの変化と将来

日比野 浩典(東京理科大学)・中村 昌弘〔(株)レクサー・リサーチ〕・則竹 茂年〔鴻池運輸(株)〕

IoT時代の生産システム 近年、ものづくり技術環境ではICT関連技術の進展が速く、第四次産業革命と呼ばれている、IoT(Internet of Things)環境下のスマートファクトリー(つながる工場)を実現するためのシステム化技術、要素技術、標準技術などの開発が活発化している。…Read More

5G・IoT時代のキカイ <つながる工場・つながるキカイ>

工作機械が目指すスマートメンテナンス

安藤 知治〔オークマ(株)〕

はじめに 市場ニーズの多様化によって、製品の複雑化・低コスト化・短命化が進み、多品種少量生産品を大量生産並みの生産性で製造する、いわゆるマスカスタマイゼーションが求められている。このようなものづくりにおける工作機械には高い稼動率が求められ、故障による稼動停止は生産計画に大きな影響…Read More

5G・IoT時代のキカイ <つながる工場・つながるキカイ>

製造現場のディジタル化と無線通信の活用

板谷 聡子(情報通信研究機構)

はじめに 現在、製造現場は市場の急速な変化への柔軟な対応と、少子高齢化に伴う人材不足の中での品質維持と生産性向上という大きな課題にさらされている。これらの課題解決に向けて、情報通信技術(ICT)による製造現場のディジタル化と無線通信技術の利用についての期待が高まっている。本稿では…Read More

5G・IoT時代のキカイ <つながる工場・つながるキカイ>

情報通信技術(ICT)を利用した機械要素のメンテナンス技術

峰村 今朝明・明石 友行〔住友重機械工業(株)〕

はじめに ICT(Information Communication Technology)の普及により、機械やその要素とクラウドなどがつながり(1)、メンテナンス分野においてもICTを利用した未来のスマートメンテナンス技術の取り組みがなされている。ここでは、スマートメンテナンス…Read More

5G・IoT時代のキカイ <車だけではない自動運転の未来>

交通・物流機械の自動運転

須田 義大(東京大学)

はじめに 近年、自動車の自動運転の実現に向けた取り組みに社会が大きな関心を寄せるようになってきた。自動化の技術は、古くはメカニカルな自動制御に始まり、センシング技術、ITの進展、さらにはビッグデータを活用したAIの進化といった要素技術の進展とともに、実現に向けて急速に進展してきた…Read More

5G・IoT時代のキカイ <車だけではない自動運転の未来>

自動運転におけるヒューマンファクタ

綿貫 啓一(埼玉大学)

自動運転におけるHMI 自動運転では、これまでドライバが行っていた認知、判断、操作をシステムが行うことから、システムの作動状況をドライバまたは乗員に知らせるとともに、ドライバのヒューマンファクタ(Human Factors)や状態をシステムに知らせるためのヒューマン・マシンインタ…Read More

5G・IoT時代のキカイ <車だけではない自動運転の未来>

長距離車々間通信と車速制御による渋滞解消効果

森野 博章(芝浦工業大学)

はじめに 自動車の自動車速制御は、従来の定速走行装置(CC:Cruise Control)、センサで検知する先行車との距離を一定に保つACC(Adaptive Cruise Control)に加え、最近では通信を用いて車両間で走行情報を交換し、より高度な車速制御を行う手法が注目さ…Read More

5G・IoT時代のキカイ <車だけではない自動運転の未来>

自動運転向け画像センシング技術

青木 義満(慶應義塾大学)

はじめに 自動運転に対する社会的な期待が高まる中、それを実現するためのさまざまな先進技術の研究開発が進められている。特に、自動運転における交通の安全性確保は最優先課題となっている。既にこれまで、アラウンドビューモニタ(1)などのドライバの死角を補うための認知支援システム、プリクラ…Read More