巻頭言
新しい構造材料として期待される高エントロピー合金
強ひずみ加工したCoCrFeMnNi高エントロピー合金における原子配列の例 (高分解能透過型電子顕微鏡:HRTEMにより観察) 構造材料の軽量化はさまざまな産業分野にとって永遠の課題である。例えば、自動車、鉄道車両、航空機などの輸送機器や各種の機械構造物を軽量化する…Read More
巻頭言
強ひずみ加工したCoCrFeMnNi高エントロピー合金における原子配列の例 (高分解能透過型電子顕微鏡:HRTEMにより観察) 構造材料の軽量化はさまざまな産業分野にとって永遠の課題である。例えば、自動車、鉄道車両、航空機などの輸送機器や各種の機械構造物を軽量化する…Read More
特集 注目の新規金属材料「高エントロピー合金」
1. 高エントロピー合金の歴史と研究の現状 高エントロピー合金の歴史に関して、Murtyらによって編集された教科書(1)のFOREWORD(by Prof. B. Cantor)とPREFACE(by Prof. B.S. Murty, Prof. J. W. Yeh, Prof…Read More
特集 注目の新規金属材料「高エントロピー合金」
図1 (a) CrMnFeCoNi多結晶材のEBSD結晶方位マップおよびFIB法による単結晶マイクロピラー加工の模式図 (b) ナノインデンテーション試験機を用いたマイクロピラー圧縮試験の模式図 はじめに 等原子量高エントロピー合金CrMnFeCoNi 高エントロピ…Read More
特集 注目の新規金属材料「高エントロピー合金」
図1 結合形態の違いと原子間ポテンシャル依存性 図2 超音波共鳴法の測定系の模式図 単結晶弾性率が示すもの 弾性はどこから来るのか 一般に弾性率と言うと、工学的なヤング率、剛性率、ポアソン比といったいわゆる多結晶弾性率を示すことが多い。これらの値は材料…Read More
特集 注目の新規金属材料「高エントロピー合金」
1. はじめに “High Entropy Alloys”(HEAs)(1) (2) を製造する観点で考えると、多くの元素から構成されているために、溶解・鋳造などの加工法では元素偏析が生じ粗大な組織や凝固欠陥などを含んだ不均一組織となりやすい。したがって、既存技術による加工方法で…Read More
特集 注目の新規金属材料「高エントロピー合金」
図1 従来の鉄鋼材料および高マンガン鋼と比較した 各種高エントロピー合金の引張り強さと破断ひずみの関係 高エントロピー合金の組成と機械的性質 従来の固溶体金属は主要な1種類の元素に対して異種元素を微量添加し、原子半径差による格子ミスフィットひずみの効果により、高強度化が図られてい…Read More
特集 注目の新規金属材料「高エントロピー合金」
はじめに 高エントロピー合金(high entropy alloys: HEA)とは等モル比高濃度合金の総称であり、近年多くの研究者の関心を集めているが、その起源は18世紀末まで溯る(1)。プロシアの科学者Franz Karl Achardは11種類の元素からなる900種類の合金…Read More
【表紙の絵】
特しゅなラップでオゾンそうを守るきかい「地球守るくん」
澤田 明伸 くん(当時9歳)
今、地球の「オゾンそう」がはかいされてきています。うちゅうでもたえられるかこうがしてある特しゅなラップで地球をおおいます。その特しゅなラップは、太陽風やいん石やうちゅうゴミが地球に落ちてくるのをふせいでくれています。それに、「地球守るくん」の本体は木でできていて、本体を作るときにあまり二さん化炭そを出しません。あと、顔の表じょうを変えられるので面白いです。地球のオゾンそうがはかいされなければいいと思います。