巻頭言
自動運転の社会実装に向けた 政府・企業・研究機関の取り組み
自動車の自動運転は、機械工学のエンジニアであれば、とりわけ大きな関心を寄せるテーマである。自動車工学、計測・制御工学、人間工学など、機械工学の主要な分野を横断した研究開発であり、それだけでも意義は大きい。しばらく前までは、実用化を念頭に置くというよりは、研究開発中心であった。20…Read More
巻頭言
自動車の自動運転は、機械工学のエンジニアであれば、とりわけ大きな関心を寄せるテーマである。自動車工学、計測・制御工学、人間工学など、機械工学の主要な分野を横断した研究開発であり、それだけでも意義は大きい。しばらく前までは、実用化を念頭に置くというよりは、研究開発中心であった。20…Read More
特集 実用化迫る自動運転 産官学の視点から
はじめに 歴史的経緯と現状認識 カール・ベンツが内燃機関自動車に関わる特許を獲得して自動車を造り始めた1886年頃から、本格的普及の端緒となったフォードT型が売り出される1908年頃まで、20余年を要している。さらに、「自律的に動くクルマ=Automobile」と名付けられたよう…Read More
特集 実用化迫る自動運転 産官学の視点から
これまでの政府のIT戦略とITSの経緯 我が国の国民一人ひとりがITの恩恵を実感できる世界最高水準のIT国家となるために必要となる政府の取り組みなどを取りまとめた「世界最先端IT国家創造宣言」では、「閉塞を打破し、再生する日本へ」を基本理念として、長期景気低迷・経済成長率の鈍化に…Read More
特集 実用化迫る自動運転 産官学の視点から
はじめに 自動運転の実用化に向けた警察庁の基本的スタンス 「自動運転」は、この言葉がメディアに登場しない日はないくらい、現在最も期待されている近未来技術の一つである。 全交通事故の9割以上が、いわゆるヒューマンエラーによるものと言われている中、将来、完全自動運転が実現した場合には…Read More
特集 実用化迫る自動運転 産官学の視点から
1.はじめに 戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)は総合科学技術・イノベーション会議(CSTI)のリーダーシップのもと、2014年6月より始まった5年間のプログラムである。 社会的に不可欠で、日本の経済・産業競争力に不可欠な11のテーマについて、基礎研究から実用化・事業化…Read More
特集 実用化迫る自動運転 産官学の視点から
1. はじめに 日本自動車工業会は、「進化するクルマが、人、街、社会を支える」という考え方のもと「豊かなクルマ社会の実現」を目指し、環境課題、安全課題の解決や国際基準調和活動および国際標準化活動に取り組んでいる。2015年、日本自動車工業会は「自動運転ビジョン」において、自動運…Read More
特集 実用化迫る自動運転 産官学の視点から
自動運転バスの開発 無人運転バスによる過疎地域の公共交通維持 ドライバー不足や運行経費の上昇などにより、中山間地域での公共交通の存続が危ぶまれている。先進モビリティでは過疎地域における公共交通の問題解決のため、バスの無人運転化に向けた完全自動運転技術の開発に取組んでいる。現在、日…Read More
特集 実用化迫る自動運転 産官学の視点から
1. 概要 部品メーカー、材料メーカー、コンピューター関連業界でも自動運転の周辺技術は重要な位置づけであり、各社それぞれ特徴を活かした新製品、新技術、サービスの提供を考えている。ここではサプライヤーであるコンチネンタル・オートモーティブ(株)の関連技術を紹介しつつ、海外を含めてど…Read More
特集 実用化迫る自動運転 産官学の視点から
1. はじめに 現在、車両に搭載されたミリ波レーダやレーザスキャナ (LiDAR)、カメラにより車両の周辺を監視することで、ドライバの操作が不要な自動運転の研究がメーカや研究機関、大学において活発に行われている(1)。 自動運転技術は、車両の周辺監視や自車位置推定などの外界セン…Read More
特集 実用化迫る自動運転 産官学の視点から
1. はじめに 日本自動車研究所(JARI:Japan Automobile Research Institute)は自動車工業界の中立研究試験機関として1969年に創立された。以来、安全技術とエネルギー環境技術の二本柱を中心に、ITSや電動化の先端分野を加えて、それらの評価…Read More
特集 実用化迫る自動運転 産官学の視点から
表1 自動運転領域の中核的技術知識と主要企業の関連特許保有動向 出所:USPTOの特許情報をもとに著者作成 注1)特許保有者の9社は次のように定義した。TOYOTAは、トヨタ自動車株式会社およびToyota Motor Engineering & Manufacturin…Read More
【表紙の絵】
「エコな飛行機」
佐藤 想士 くん(当時10 歳)
地球から出たよごれた空気を吸う事で空を飛び、きれいな空気に変換して排出します。緑の少ない土地には種をまきます。
皆、この飛行機が大好きです!!