キーワード: 経済・産業の動き

第12回 国際競争力の強い日本の工作機械

No.1225, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1225-36/

自動車と並んで国際競争力が強いと言われる日本の工作機械であるが、その強さを輸出特化係数の過去からの推移と国際比較、ドイツの輸出入構造との比較を通して考えてみた。 工作機械の輸出特化係数の推移 まず日本の工作機械の国際競争力の推移を見ることにしよう(表1)。これをみると、2000年…Read More

第11回 日本の国際競争力は強いと言えるのか

No.1224, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1224-38/

日本の自動車、鉄鋼や工作機械の国際競争力は強く、今後とも期待されている産業である。国際競争力とはいかなるものか、輸出比率の国際比較、各国の輸出構造、日本の産業の国際競争力比較を通じてその実態を見ることにより国際競争力を考えてみる。 日本は輸出大国ではない 日本は輸出大国ではない。…Read More

第10回 民間設備投資(2)-工作機械の受注の動きは加速度原理で説明できる-

No.1223, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1223-32/

今回は調査機関が行う設備投資アンケート調査と、民間設備投資の動きを実態面および理論面からうまく説明できる理論である加速度原理を紹介する。 設備投資アンケート調査 設備投資アンケート調査には、大企業を対象とした日本経済新聞社、日本銀行、日本政策投資銀行の調査、中小企業については日本…Read More

第9回 民間設備投資(1)

No.1222, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1222-38/

-民間設備投資は経済のエンジン役- 今回から2回に分けて経済のエンジン役である民間設備投資の動きを説明しよう。民間設備投資が伸びると景気は良くなり経済成長率は高くなる。反対に民間設備投資が低迷すると景気はどんどん落ち込む。 民間設備投資の動きをつかむ

第8回 日本経済の歩み(3)-プラザ合意以降アベノミクスまで-

No.1221, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1221-34/

―景気の動きをつかみ、景気の山谷を決める― 戦後の日本経済において、大きな節目の一つといわれるのが1985年9月のプラザ合意である。円が短期間に240円から120円に急騰した。円の価値が2倍になったわけである。2008年9月にはリーマン・ショックが発生した。これも短期間のうちに輸…Read More

第7回 日本経済の歩み(2)-ニクソンショック以降プラザ合意まで-

No.1220, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1220-38/

高度成長のあとニクソンショック(1971年)と第1次オイルショック(1973年)が日本を襲う。第1次オイルショックが日本経済の成長率に下方屈折をもたらしたと一般には思われているが、実のところは1970年代に入ってから日本経済の成長率は低下傾向にあり、そこに第1次オイルショックが日…Read More

第6回 日本経済の歩み(1)-高度成長期-

No.1219, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1219-42/

今回から3回に分けて戦後の日本経済の歩みについて見ることにする。今回は高度成長期を取りあげる。高度成長期を主導したのは輸出と思われがちだが、実際は活発な民間設備投資が先導し、輸出は高度成長期の後半から伸びて来た。 戦後日本の経済成長 表1は所得統計で遡及できる昭和31年度(195…Read More

第5回 一人当たりGDP 世界 20 位の背景を探る

No.1218, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1218-46-2/

生産性の指標である一人当たりGDPにおいて、日本は1995年から2000年にかけ世界2~3位であったが、現在は20位まで後退している。その理由と背景を探ってみよう。 一人当たりGDP 表1は一人当たりのGDP(名目、ドルベース)の推移とOECD諸国における順位を示したものである。…Read More

第4回 景気動向指数

No.1217, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1217-44/

―景気の動きをつかみ、景気の山谷を決める― これまで見てきたように景気を見る際の基本的な指標は三つある。内閣府のGDP統計、日本銀行の短観、内閣府の景気動向指数である。今回は景気動向指数と景気循環について説明する。景気動向指数は先行系列、一致系列、遅行系列の3系列があり、景気と同…Read More

第3回 日本銀行「短観」

No.1216, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1216-40/

前回説明したように景気を見る際の基本的な指標は三つある。今回は、日本銀行の短観を取りあげる。短観は企業経営者が自社の業況や設備・雇用などをどのようにみているかを調査するもので、そのうち大企業製造業の業況判断指数が最も注目される。大企業の製造業は景気に敏感と言われているからであるが…Read More

第2回 鉱工業生産を読み解く

No.1215, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1215-44/

景気を見る際の基本的な指標は三つある。それは内閣府のGDP統計、日本銀行の短観、内閣府の景気動向指数である。しかしそれら指標に勝るとも劣らない景気に敏感な指標が前回紹介した経済産業省の鉱工業生産指数である。鉱工業生産指数は電気機械や自動車など各産業の動きを知るのが目的であるが、鉱…Read More

第1回 機械屋にもわかる経済統計の読み方

No.1214, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1214-50/

はじめに 2018年12月、勤労統計不正で世の中が大きく揺れた。経済統計に従来以上の注目が向けられ、統計の精度の低下が心配されている。 経済統計には「報告」「作成」「利用」の三つの側面があるが、「報告」の側面については語られることが少なく、議論されることはほとんどない。経済統計の…Read More